プロはユーティリティでは何を意識して打っているか?(佐伯三貴「最強の女子プロ流」木戸愛編)

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ツアーの一線から退き、若手女子プロの指導に力を入れている佐伯三貴。その卓越した理論は、女子プロ界屈指と言われる。そんな佐伯が女子プロの技術の核心に迫る。今回のゲストは木戸愛プロ。今回は木戸にユーティリティを使用して、ショートホールの1打目を打ってもらった。 実戦ではどのような考えのもとショットを打っているのか、佐伯・木戸による詳細な説明を通して、プロの思考法に迫る。(撮影日:2022年1月21日) 【ALBA TV】

プロはどう考えてどこを狙う?

アマチュアのみなさんでもウッドからユーティリティに変えてる方が結構多いと思うんですけど、それをプロがどういうことを意識して打っているのかっていうのを今日はご紹介したいと思います。

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ショートホールで、ピンまで177yd。クラブはユーティリティ4番です。

ピンの位置はほぼセンター、手前と左は砲台で落ちちゃうので。しっかり高めの球で止めていきたいっていう感じですね。

例えばこのピンの位置だったら、どこを狙いますか?

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木戸愛プロ「ピンを狙って、ほぼセンターで右着地でいいかなって」

やっぱりこれぐらい距離があると、プロの場合は、ピンを狙うというよりは結構センターに打つという選手が多いと思うんですね。

「フェードヒッターだから、ピンの左からフェードです」っていうのは結構リスクがあります。左にまっすぐ行ってミスでバンカーに入っちゃったりすると、そこからのパーセーブが難しくなってくる。

プロは確実にパーを取れるシンプルな方法を選ぶ

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こういう状況では、あえて右にストレート目で打っといて、確実にいく。それがピンに被ればチャンスでラッキー だし、そのまま狙ったところに行けば10m以内ぐらいのバーディチャンスで打てるので、プロは意外とそこまでシビアには考えてないっていうことです。

シビアっていうよりは、シンプルに確実にパーを取れる方法を考えて、それがラッキーで寄って、バーディが狙えたりもします。優勝争いで本当にバーディを取らなきゃいけないときとはまた違うけど、普段はそれぐらい。取りに行って取れる距離じゃないので、もう本当に安パイ、安全に攻めるよね。

風を味方にして寄っていくという感じですよね。

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やっぱり狙っていくもんじゃない、こんな距離って。自然を味方にできるマネジメントとか、無理をしない、危険を回避できる方法を取るということ。

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シンプルな選択をして、シンプルに振っていく。安パイを選んで、寄ったらいいな、くらいで。

練習では、フェードを打ちたいから「ピンの左からフェードでいきます」って多分いうんですけど。これが試合となったらこれでいいという選択を今できてたので、非常に良かったです。

動画では番外編「左からフェードで狙うショット」も確認できます。ぜひご視聴ください。
佐伯三貴(さいき・みき)1984年9月22日生まれ。広島県東広島市出身。東北福祉大学出身。国内ツアー7勝、13年の全英女子オープンでは7位タイ。現在は若手女子プロの指導やゴルフ中継の解説などで活躍中。
木戸 愛(きど・めぐみ)1989年12月26日生まれ。神奈川県横須賀市出身。2008年にプロテスト合格。12年「サマンサタバサガールズコレクション・レディス」でツアー初優勝。モデル顔負けのスタイルが魅力の長身ゴルファー。
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著者プロフィール

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