成田美寿々&二所ノ関親方「コレができれば80台!!」⑦ 林からの脱出法
【スポニチ】
“ゴルフジェンヌ”成田美寿々が低弾道で一発脱出するコツを伝授
二所ノ関親方 アマチュアの場合、曲げると林まで届いちゃいますからね。1ラウンドに1、2回は林の中から打っているので、結構慣れていると思います(笑い)。打ち方としては我流なんですが、ボールを通常よりも右に置いて、クラブフェースを返さずに打つイメージです。インパクト後はクラブヘッドを目標方向に出していきます。すると、低い球が打てるので、結構脱出できたりするんですよ。
成田 おおーっ、思わずピンポン!と言いたくなるぐらいの正解です。
二所ノ関親方 プロにそう言ってもらえるなんて、うれしいですね(笑い)。
成田 フェースを返さないところがポイントですよね。あとはボールを右に置いていること。それだけで、十分低いボールを打てると思います。あとは、どこを狙っていくかです。
二所ノ関親方 つい狭いところを狙ってしまいがちなんです(笑)。
成田 80台を目指すなら、ある程度のリスクは仕方がないと思いますが、無謀な攻めは避けるべきでしょう。試しに林の中から1球打ってもらえますか?
二所ノ関親方 グリーン方向は木が密集しているので、さすがに狙うことはできませんね。となると、安全に横へ出すか、少し広くなっている木と木の間を狙って打つかです。私は、木と木の間を狙います。※狙い通り、ボールは低い弾道で斜め前方の木と木の間を抜けていく。
前方の木と木の間を低い球で通した二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里) 【スポニチ】
二所ノ関親方 やっぱり慣れていましたね。
成田 もう一度おさらいをしておきましょう。6番アイアンなど、ロフトの立ったクラブを選択し、ボールを通常より右に置きます。スタンスの真ん中よりも2個分ぐらい右でも構いません。両手の位置は左足太腿内側の前になるので、ハンドファーストの形になります。ボールを遠くへ飛ばしたいわけじゃないので、クラブを短く持ちましょう。指2、3本分くらいグリップエンドを余らせる感じです。
クラブを短く持ってボールを右に置き、ハンドファーストに構えるとロフトが立つ 【スポニチ】
二所ノ関親方 確かにクラブを短く持った方が当たる気がします。
成田 本来のロフトよりも立った状態で構えているので、あとはそのロフトでインパクトを迎えることです。そのために私が気をつけているのが、右手首の角度です。右手甲と右前腕の角度ですが、この角度をキープしたままスイングすると、ロフトが立ったままインパクトを迎えます。
アドレスでの右手甲と右前腕の角度を変えずに振り抜くと、ロフトが立ったままインパクトを向ける 【スポニチ】
成田 アベレージゴルファーは意外と意識していない場合が多いんですよね。この角度さえ変わらなければ、林からの脱出は難しくありません。あとは、フルショットしないように、ハーフショットを心がけるだけです。
(取材協力・大利根カントリークラブ)
◆成田 美寿々(なりた・みすず)1992年(平4)10月8日、千葉県市原市生まれの30歳。小学6年でゴルフを始め、拓大紅陵高入学後本格的に取り組む。10年関東ジュニア優勝。日体大を経て13年プロテスト合格。日本女子プロゴルフ協会新人賞、日本プロスポーツ新人賞受賞。13年富士通レディースでツアー初優勝。14年ワールド・サロンパス・カップなどツアー通算13勝。
◆二所ノ関 寛(にしょのせき・ゆたか=元横綱・稀勢の里、本名萩原寛)1986年(昭61)7月3日生まれ、茨城県牛久出身の36歳。02春場所で初土俵を踏み17歳9カ月で新十両。18歳3カ月で新入幕を果たし11年九州場所後に大関昇進。17年初場所後に横綱昇進。19年初場所限りで引退。幕内優勝2回。現役時代からゴルフに親しみベストスコアは73。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ