「激辛」を避けたほうがいい人とは!?気を付けたい症状、体に与える影響を医師が徹底解説

ココカラネクスト

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 激辛ブームが続いています。カップ麺やスナック菓子、飲食店にはチャレンジメニューとして激辛料理も登場しています。テレビでは汗をかき、顔を歪めながら激辛料理を食べるタレントの姿もしばしば見かけますが、体にはどんな影響があるのでしょうか。

 今回は、辛い食べ物が体に与える影響について、内科医・工藤孝文先生のYouTubeチャンネルからご紹介します。

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何が効果的!?激辛を食べた後におすすめの物

 辛いものを食べた後は水で辛さを和らげるシーンは見慣れたもの。一方、「辛い物を食べた後は、何を飲むと効果的ですか?」という質問に対し、工藤先生は、「辛味成分であるカプサイシンは水に溶けないため、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品が良いといわれています」と回答。さらに、実際に激辛カップ麺を食べた後、効果があると言われているコーヒーを試してみると、「牛乳・ヨーグルトよりも良いかもしれない、辛味が消えました!」とコメントしています。

辛い物が体に与える悪影響

 そして気になるのは「激辛」食品を摂りすぎると体にどんな影響を与えるのかという点。この点について工藤先生は、こう警鐘を鳴らす。「辛い物を食べすぎると、食道がんのリスクがあります。喉を通っていますし、腸管に傷がつくことも考えられるので、病気になる可能性はゼロではない。辛味は、五味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)には入っていません。辛みは痛みであり、ずっと痛みを加えることになりますので、体にはあんまり良くないですね」とキッパリ。続けて「お腹に病気がある人、消化管・食道・胃に病気がある人、交感神経が優位な人、バセドー病の方」などは悪化する可能性もあるため、特に「心臓などに病気がある人は避けた方が良いですね」と工藤先生。

 また、辛い物を食べた後は、腸内フローラが乱れるので、発酵食品を積極的に摂ることがおすすめと話しています。

岩盤浴やサウナと同じ効果!?

 一方、辛い物を食べることは、体に良い影響もあると工藤先生。

「やる気が起きない、眠い、だるいなど副交感神経が優位になっている人は、交感神経が優位になるように辛い物が良いですね。辛い物を食べてスカッとするのは、岩盤浴やサウナに入るのと同じイメージ。身体がむくんでいるという人も、交感神経が活発になって、汗も出るので辛いものは良いですね」と語る。

 また辛さが苦手な方には、「口に氷を含んで、痛覚を鈍化」させるのがオススメだそう。胃に痛みが出る人は、事前に牛乳を飲むのも良いそうです。

 健康に良い面もありますが、避けたほうがいい人も。もちろん、食べすぎは禁物。ほどほどに楽しむようにしましょう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

工藤 孝文(くどう・たかふみ)
福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。
現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、地域医療を担っている。
糖尿病、東洋医学・漢方治療、ダイエット治療を専門とし、NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などメディア出演多数。
日本内科学会・日本東洋医学会、日本肥満学会・日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・小児慢性疾病指定医。
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