距離感を作る基本は56度のウェッジ(松山英樹「初めて語る、進化したスイングのすべて」)
松山英樹プロが距離感を作る基本は56度のウェッジ。どれくらいの振り幅でどれくらい飛ぶのかを自分の中の基準を作ることはとても大切です。微調整の方法も紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。 【ALBA TV】
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56度と60度のバンスの違い
【ALBA TV】
ウェッジのクラブセッティングを聞きたいんですけど、バンスは56度と60度で違いますか。
松山プロ:
56度の方が多いんですかね?形状はちょっと違います。60度はリーディングエッジを削っているので。
スタッフ:
ちょっと56度の方が多いけど、明らかにハイバンスとローバンスにはしてないですね。
松山プロ:
全英オープンみたいな硬いところに行くと、どっちかがハイバンスでもう1つがローバンスだったらあまり意味がないんじゃないかと思います。一緒にしておいたら、距離の違いでただ番手を変えるだけなのに、バンスがあるせいで、無理やりフェースを立てないといけないとか当たってしまうのが嫌だから同じにしています。
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60ヤードの練習
【ALBA TV】
アメリカツアーと全英オープンだと地面の硬さは全く違うよね。距離の打ち分けを振り幅でしていると思いますが、60ヤードだと振り幅はどれくらいですか?
松山プロ:
アプローチのスタンス幅で、水平から水平までの振り幅でだいたい55ヤードです。
スタッフ:
それが基準になって調整しているんですね。水平から水平の練習は結構しますか?
松山プロ:
結構しますね。少し大き目の65ヤードくらいを練習しています。その後に80ヤードを練習します。
80ヤードの振り幅
【ALBA TV】
80ヤードは肩から肩くらいですね。80ヤードよりちょっと飛ばしたいとき、83〜85ヤードくらいになるとちょっと体の沈み込みを入れた分だけ飛びます。一瞬だけトップで間をとって、ヘッドが手と一緒にこないようにします。そうすることで、左足に体重が乗る分、少し飛ぶようになります。
スタッフ:
微妙な距離を打ちたいときはどうしますか?
松山プロ:
56度だったら通常105〜110ヤードですけど、アプローチから作るのは25ヤードからスタートして、距離が上がっていった時に、中間の距離があるんですよね。そこがすごく嫌で。
【ALBA TV】
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中間の距離はだいたいどのくらい?
松山プロ:
だいたい70〜80ヤードくらいで、ショットからスピードを落とすか、振り幅を小さくして距離を85ヤードくらいまで落とせるんですけど、アプローチの振り幅だけで距離を上げていくと、75〜80ヤードが限界で、75〜85ヤードの微妙な距離の時に、押し込む動きを使った方が楽にコントロールできます。
スタッフ:
沈み込むような押し込むモーションをつけることで微妙な距離をコントロールするんですね。
松山プロ:
沈み込む量をちょっとだけにしたらプラス5ヤード、行き過ぎると10ヤードくらいです。試合で気合いが入るとアドレナリンも出て飛ぶようになるので、そういう時はすごく気をつけています。いつもの感覚だったらプラス5ヤードが10ヤードになったりするので、行き過ぎないように頑張って加減しています。
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9Iフルショット(155ヤード)
【ALBA TV】
9番アイアンで150くらいですか?
松山プロ:
155ヤードですね。
スタッフ:
強いフォローだと180ヤードくらいまで打つでしょ?
松山プロ:
よっぽどじゃないと、でも気合いが入ったら打ちますね。
スタッフ:
松山プロの中でショートアイアンで気をつけている点や改善点は?
松山プロ:
あんまりショートアイアンで練習しないかもしれないです。長いもの打てたら短いのも打てるでしょという感じです。打つのは打つんですけど、スイングができたら、あとは距離感だけなので。
スタッフ:
ショートアイアンでスイングは作らない?
松山プロ:
作ったことないですね。作れって言われるんですけど、全然やった事ないです。ショートアイアンは曲がらないから楽なのはあるんですけど、僕はロングアイアンで作り、ロングアイアンが調子いいと、ミドルアイアンやショートアイアンも何も思わないですね。
動画では、松山英樹プロの実際のアプローチ、アイアンショットを確認できます。ぜひご視聴ください。
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