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スライドウェイト搭載！テーラーメイド「スパイダー GT MAX トラスパター」

スポナビGolf 2023年4月28日 8:00

【スポナビGolf】

クラブフィッターの小倉勇人さんに、スライドウェイト搭載で話題を集めるテーラーメイド最新「スパイダー GT MAX トラスパター」を試打・解説していただきました。

スパイダー GT MAX トラスパター

スパイダーGT MAX トラスパターの特徴

【スポナビGolf】

スパイダーシリーズは重心が深く、転がりの差が少ないという点で人気のあるシリーズです。2022年にトラスホーゼルを搭載してさらにミスに強くなり、スパイダーモデルのトラスシリーズはヒットしています。

【スポナビGolf】

さらに今回はスライディングウェイトを搭載してきました。本当に“全部乗せパター”みたいな仕様で発売されたパターです。

パター自体の性能・仕様の基本はスパイダーGTです。少し小ぶりで重心は深く作られているのですが、そこまで深くしていません。ある程度操作感のあるモデルをベースにしています。

【スポナビGolf】

ボディ素材は6061アルミニウムで、重心が深くなるステンレスソールパネル（17−4SS）を搭載しています。

【スポナビGolf】

そこに40gずつスライディングソールウェイト（40g×2レール/タングステン）をトゥ側とヒール側に付けることで、ヘッドの特性を調整できるようにできています。

【スポナビGolf】

フェースはPURE ROLL™搭載のミスに強く転がりの良いインサートが入っています。

【スポナビGolf】

このパターに関してはスライディングソールウェイトを動かすとどうなのかが一番興味があるところだと思います。

極端に変えるとやはり全然違いました。一番深い状態でミスに強くヘッドのローテーションが最も抑えられる仕様にしてみました。ヘッドのローテーションが抑えられるため、引っかけが多い人におすすめなのだそうです。

【スポナビGolf】

実際に打ってみるとすごくお尻が重く感じる仕様になっていて、振るとヘッドが後からついてくるというか、ボールも打ったあとから後ろから押してくれるような感じでいかにもマレットという振り心地でした。

【スポナビGolf】

スライディングソールウェイトを前にすると、浅重心のマレットになります。重心が前なのでフェースローテーションが早くなり球がつかまりやすくなるので、右の押し出しミスが多い人は前にするといいでしょう。

実際に打ってもやはり機敏に動く印象を受けました。

【スポナビGolf】

ネックの形状はセンターではなく重心角がある仕様なので、シャフト軸がヒール寄りになっています。そこにウェイトの変化が付くことによって、ローテーションのコントロールをウェイトの調整でできるパターです。

スライドウェイトの調整でどう変わる？

【スポナビGolf】

スライドウェイトの位置を「互い違いにするとどうなるの？」「真ん中だとどうなるの？」という疑問が出てくると思うかもしれません。

フェースのシャフトを支えたときのアングルの角度と重心深度が変わりますので、つかまりを抑えるポジションやつかまるポジションの違いを微調整できる仕様です。

実際にいくつかのポジションを試してみましたが、正直1個ずつずらしたくらいだとほとんど体感はできないです。体感はできませんが、確実に性能の差は出ているでしょう。大きく変えた時にその差は明確に感じられるので、その中でちょっとずつ微調整していくという感じです。

スパイダーGT MAX トラスパターのおすすめユーザー

【スポナビGolf】

今まで調整できるパターはほとんどなかったのでそういう意味では画期的なパターだなと思います。実際にウェイトを動かして使ってみると性能差を感じるので、1本でいろんなグリーンに対応したいとか、その日の調整を極力自分じゃなくてパターの方にやってもらいたいとか、オートマチックにゴルフをしたいという人におすすめです。

自分のミスの原因がどういうところにあるのか、こういうパターを使うことで知ることができます。パターが好きな人は買って損はないでしょう。打っていて面白く、結果の出しやすいパターでした。