――長友選手は堀米選手に対して何か質問はありますか？

長友　一発勝負の大会で、モチベーションは勝手に上がるだろうけど、緊張感とかプレッシャーをどうコントロールしているのかな？というのは気になります。

堀米　めっちゃ緊張するタイプで、本当に滑る前とかも足が全然動かない、震えている感じなんです。あまりよく分からないんですけど、本当にもう自分を信じて、今までやってきたことを大会で出すという感じです。そういう状態でもミスしないくらい練習は重ねてきているので。スケートボードはコースが毎回違うからそれに対応するのが難しくて、あとはもう本当に恐怖心との戦いです。「けがしないよう」にみたいなことも含めて、いろいろと考えてやっています。

長友　すごいですね。足が震えるくらい緊張した中で、あのパフォーマンスを出せるんですか？　競技に入ったらもう本当に集中して、自分を信じて入っているということですよね？

堀米　そうですね。

長友　その切り替えが、普通はできないですよ！　でも、僕も初めてのワールドカップのときは震えました。もう本当にいっぱいいっぱいになったんですけど、自分のプレーだけに集中しました。余裕がなくて、チームのことなんて考えられなかったです。でも人って慣れるもので、経験していって、今はワールドカップも楽しめるようになりました。

――「日の丸を背負う」ということについて、お二人はどのような気持ちですか？

堀米　（スケートボードが）オリンピック種目になってから、気持ちもいろいろと変わってきました。やっぱり日本代表として大会に出るわけなので、まず自分の行動に気をつけながら、できるだけいいパフォーマンスを出して、日本のみんなが喜んでくれたら嬉しいな……という気持ちでスケボーをしています。

長友　僕は小さい頃からワールドカップに出ること、日本代表になることが夢で、やってきました。日本代表は誇りであり名誉です。僕がサッカー人生をここまでモチベーション高くやれているのは代表の存在が大きいですし、自分を常に奮い立たせてくれる場所だなと思いますね。

――長友さんは新旧の国立競技場で何度もプレーしています。堀米さんもオリンピックの開会式で国立競技場に立たれました。「国立競技場」への印象や、思い入れはお持ちですか？

長友　僕にとっては高校サッカーのときからずっと夢の舞台で、自分を奮い立たせてくれる場所だなと思います。

堀米　観客はコロナの関係でいなかったんですけど、あの場所に立てたことは自分にとってすごい財産です。スケートボードであんな大きな舞台に立てることはないですけど、いつかあそこでスケボーができたらいいなと思っています。

――長友選手はワールドカップ、堀米選手はパリオリンピックに向けてお互いにエールを送っていただけますか？

長友　励ますとかもう何もないくらい結果も残されているから……（笑）今日初めてお会いできて、すごく親近感が沸きました。「ゆうと」という名前でもありますし、より一層熱を入れて彼を応援できるなと思いました。しっかりニュースをチェックして、これからも応援しています。

堀米　ありがとうございます。僕は小さい頃からテレビなどで活躍を見ていたし、こうやって長く活躍するって本当に難しいことだと思うので、もうリスペクトしかないです。これからも応援しています。


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