波乱傾向が強いラジオNIKKEI賞の狙い目は?
【2022/3/26 中山6R 1勝クラス 1着 4番 ショウナンマグマ】
ラジオNIKKEI賞近5年の人気別成績
■表1 【ラジオNIKKEI賞近5年の人気別成績】
その他の1勝は一昨年8番人気で勝利したバビット。これら黄色で強調した7〜9番人気馬の好走が目立っており、それぞれ複勝回収率は100%を大きく超えている。これら中位〜下位人気の馬に注意しておきたい。なお、10番人気以下は昨年のワールドリバイバル(11番人気)の2着1回のみで、好走確率は低くなっている。
ラジオNIKKEI賞近5年の脚質別成績
■表2 【ラジオNIKKEI賞近5年の脚質別成績】
先行馬は17年セダブリランテスら2勝で、毎年1頭ずつ連対している。近3年は9・7・11番人気馬が連対しており、逃げ馬も合わせて前に行く人気薄が穴を開けている状況だ。
差し馬は昨年のヴァイスメテオールら2勝。追い込み馬は勝ち星がなく、2・3着止まりとなっている。開幕週で小回りのコーナー4回というコース形態もあって、データからは前有利の傾向が出ている。人気薄でも逃げ・先行馬を狙っていきたい。
ラジオNIKKEI賞近5年の枠番別成績
■表3 【ラジオNIKKEI賞近5年の枠番別成績】
その他では5・7枠が複勝率30%と優秀。なお、内めでも3・4枠に入った馬からは3着以内馬が出ていない。
ラジオNIKKEI賞近5年の斤量別成績
■表4 【ラジオNIKKEI賞近5年の斤量別成績】
55kgは19年ブレイキングドーン、56kgは18年メイショウテッコンがそれぞれ勝利しているが、好走したのは1頭ずつ。一方で、52kg以下の軽量馬も3着1回のみと苦しい。
なお、牝馬は11頭出走して【0.0.0.11】。最高順位も4着が1回だけで、他の10頭は着外に敗れている。
ラジオNIKKEI賞近5年の前走クラス別成績
■表5 【ラジオNIKKEI賞近5年の前走クラス別成績】
前走1勝クラス組は一昨年のバビットら2勝で、複勝率は前走重賞組を上回っている。これら前走条件戦組の3着以内馬9頭中7頭は前走で勝利をおさめていた。
<結論>
今年のラジオNIKKEI賞の出走予定馬
■表6 【今年のラジオNIKKEI賞の出走予定馬】
前走皐月賞組のサトノヘリオスやボーンディスウェイ、前走毎日杯2着のベジャールらが上位人気に推されそうだが、前走重賞組はそれほど信頼度が高くない。
これまでのデータからショウナンマグマとフェーングロッテンの2頭を推奨したい。ショウナンマグマは前走プリンシパルSで11着と大敗したが、最内枠からのスタートで内に包まれて実力を出せていない。2走前の1勝クラスでは2着に8馬身差をつけて逃げ切り勝ち。スタートさえまともなら今回こそ前に行くはずで、斤量は53kg。前走大敗で人気落ちの今回が狙い目と見る。
フェーングロッテンは前走白百合Sを逃げ切り勝ち。こちらもスムーズに先行できると強さを発揮するタイプで、前走勝利に導いた松若騎手が騎乗予定。
これら前に行ける2頭を中心に「行った行った」の展開まで想定しておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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