ボートレース鳴門の69周年記念競走は、20日、丸野一樹の優勝で幕を閉じた。インから堂々たる逃げだった。G1Vは6度目、通算でＶ21となった。

レース後、「ホッとしました。レバーを握ってモンキーターンをしたときのかかりがよかったので大丈夫だと思いました」と報道陣に語っている。
賞金ランキングはこれで7位。24日から開催されるSG ボートレースオールスター（宮島）に向け加速した格好だ。

完成に近づきつつあるといわれる丸野一樹の“高速ターン”は心身の鍛錬から生まれたもの。
「マルトレ」と呼ばれるトレーニングは体幹を鍛えるメソッドとしてボートレーサー仲間も指導を仰ぐほどだ。
そして「一般の方々の参考になれば…」というように、アスリートだけでなく普通の生活者が取り入れられるノウハウをYouTube「マルトレ/Kazuki Maruno」などで公開している。

「高校生の時、実は体重が72キロもありました」と告白したり、「ダイエットにはサラダチキンや豆腐、ゆで卵などがいいです」とアドバイスを送ったりもしている。

さらに、他の競技者との交流やボートレースの魅力の発信まで行うオピニオンリーダーだ。

昨年は7月の大けが（腕の骨折等）から奇跡の復活。その精神力が周囲に勇気と希望を与えただけでなく、尼崎と若松の周年記念VもありSGグランプリに初出場している。それも大けがをしながらすべてのSGレース参戦というすさまじさだった。

今年2022年もボートレースクラシック（大村）・ボートレースオールスター（宮島）・グランドチャンピオン（唐津）・オーシャンカップ（尼崎）と皆勤賞の勢いだ。

馬場貴也と並び、いまや滋賀支部のダブルエースとなった109期生が磨き上げた心身の真髄を披露してくれることだろう。