価格の違いは機能の差?レーザー距離計の人気メーカーと注目モデルを解説

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ここ何年かで、距離計を手にするゴルファーが急速に増えました。距離計自体は20年以上前からあったのですが、使用しているのは少数派で多くのゴルファーはゴルフ場にあるヤード杭やキャディさんのアドバイスを参考に残り距離を把握していました。

ゴルフの距離計が急速に広まるきっかけになったのが、2019年の大幅なゴルフルールの改正です。その中で、距離計の使用が原則OKとなり、ローカルルールで禁止になるというかたちに変わりました。※許されるのは2点間の直線距離を測る機能

このルール改正がきっかけとなり、これまでに距離計に縁のなかったゴルファーの関心が高まり、急速な距離計の普及につながりました。さらにそれまでは高額なものが多かったのですが、ルール改正をきっかけに新たに参入するメーカーが増え、市場に登場した距離計が劇的に増えたことも大きな要因でしょう。

ゴルフ用距離計は、測定方式の違いでレーザー距離計とGPS距離計があることはよく知られています。今回は現在のレーザー距離計について、トレンドウォッチャーとしても知られる、ゴルフライターのコヤマカズヒロさんに解説していただきました。

レーザー距離計の特徴

レーザー距離計は、目標にレーザーを当てることで距離を測定するしくみです。GPS式がすでに設定されたポイントまでをGPS計測するのに対して、レーザー距離計は任意の場所までの距離をより正確に測定できるのが大きな特徴です。

もともとは数万円する高額なモデルしか存在しなかったのですが、近年は1〜2万円台で購入できる低価格帯の機種が非常に増え、レーザー距離計の普及に大きな役割を果たしました。中には、1万円を切るモデルもあります。

レーザー距離計はブッシュネルとニコンが2強

ブッシュネル『プロXEジョルト』 【スポナビGolf】

新規参入するメーカーが現れる以前、レーザー距離計は海外で圧倒的なシェアを持つブッシュネルと技術力の高さが持ち味の国内メーカー、ニコンの2強時代が長く続きました。現在もこの2社がレーザー距離計の定番と言えるので、新たにレーザー距離計を購入したい人は、まずはブッシュネルとニコンのモデルから調べてみると良いと思います。

ブッシュネルは海外では定番のレーザー距離計で、プロキャディさんの大半が使用しています。機能性が高く、耐久性が高いのも安心感があります。他のレーザー距離計と比較すると高額であることはデメリットですが、その分、性能面に優れているといえるでしょう。

ブッシュネルには、高低差を加味して、推奨距離を出す機能がついているモデルがありますが、同様の機能を持った他メーカーの製品と比べて、推奨距離がより正確な印象があります。勾配の度合いを測定して、三角関数で計算する機種が多いなか、ブッシュネルは使用番手などを想定し、独自のアルゴリズムで補正をかけているからと言われていいます。

勾配だけでなく、気温や高度も加味して推奨距離を算出できる最上位モデル『ピンシーカー プロXEジョルト』と208gと軽量でコンパクトながら、測定能力の高い『ピンシーカーツアーV5シフトスリムジョルト』がおすすめ機種です。

ニコン『COOLSHOT PROII STABILIZED』 【スポナビGolf】

ニコンは、手ブレ補正機能がついた『COOLSHOT PROII STABILIZED』、『COOLSHOT LITE STABILIZED』が好評です。レーザー距離計で測定する場合、目標物にレーザーを当てなくてはならないのですが、遠くにあるピンフラッグなどの小さな目標物にレーザーを当てるのが苦手なゴルファーは少なくありません。手ブレ補正機能は、そうした人のために目標までの距離を測るアシストをしてくれる機能です。本当に快適で、ストレスなく測定のできる優れた機能ですが、電池の消費が早い傾向もあります。

近年のニコンは2万円台の軽量モデル『COOLSHOT 20i GII』など安価なモデルがラインナップされていて、レーザー距離計の入門機種としても、軽さや手軽さを求めるベテランゴルファーにもマッチするでしょう。

低価格帯のレーザー距離計が人気に。一方で高機能な高額モデルにも注目が集まる

ケンコー『Winshot KLR-600PRO』 【スポナビGolf】

低価格ということでいえば、ここ2,3年で2万円以下で購入できるレーザー距離計が劇的に増えて人気になっています。15,800円で購入できる『Pin-Eagle』のほか、非常に軽量でコンパクトな『Caddy Talk minimi』、『tectectec MINI』、ケンコー『Winshot KLR-600PRO』など、特徴のあるモデルが増えています。

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KLR-600PRO ケンコートキナー レーザー距離計 直線距離専用モデル ゴルフナビ Kenko Tokina
7,980円ほか

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ガーミン『ApproachZ80』 【スポナビGolf】

逆に、高額でも機能面が充実しているモデルも人気があります。レーザー式とGPS式、を両方内蔵したガーミン『Approach Z82』(※税込75,900円)やボイスキャディ『SL2』(※税込88,000円)など、高額であっても、レーザー距離測定以外の機能が充実しているモデルをもとめるゴルファーは少なくないようです。

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価格差は機能の差といっても良い

現在は、おびただしい数のレーザー距離計が発売されていて、なぜ距離を測るためだけのものにこれだけの種類と価格差があるのか、不思議に思う人も多いと思います。多くの場合、価格差は機能の差で発生します。

特に気をつけたいのは、測定可能距離です。短い距離であっても、測定可能距離が長い機種ほどストレスなく正確に計測ができます。これは、同じ速度を出すのもエンジンのパワーが大きな車のほうが楽にスピードが出せるのに似ています。測定したい距離の3倍くらいの測定可能距離があると測定のストレスはだいぶ軽減されます。

計測距離の精度、計測速度のスピード、高低差の推奨距離の精度などは、価格の高い機種のほうが高い傾向にあります。その他にも軽量であることやサイズ感、そして費用などを加味すると、自分のニーズにあったレーザー距離計が選択できるでしょう。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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