日本勢3人入賞、高木菜那が転倒のマススタート 勅使川原郁恵が「競技横断」の強化を提言
スピードスケートは「高木美帆の大会」に
スピードスケートにおいて日本勢を牽引したのは、間違いなくエースの高木美帆だった 【写真は共同】
高木美帆選手が充実した時を過ごせている要因としては、日本代表のヨハン・デビットヘッドコーチの存在が非常に大きいと思います。トレーニング方法の指導もメンタル面でのケアにおいても本当に素晴らしい仕事をしています。大会前に新型コロナウイルスで陽性になり、一時チームから離れていましたが、500メートルの試合前には復帰しました。高木美帆選手がリラックスして試合に臨めたのも、ヨハンヘッドコーチがそばにいたからこそだと思います。
4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けても、日本のスピードスケートの未来は明るいですね。絶対的なエースである高木美帆選手がいて、若手の選手たちもその背中を追うことでより成長できるはずです。目標とする世界のトップスケーターがナショナルチームにいて、一緒に切磋琢磨(せっさたくま)できるのは、最高の環境ではないでしょうか。次回のミラノ・コルティナダンペッツォ大会では、さらなる日本チームの躍進を期待しています。
勅使川原郁恵(てしがわらいくえ)
【写真:スポーツビズ】