いつも男子ゴルフに温かなご声援を、まことにありがとうございます。

時松隆光（ときまつ・りゅうこう）です。

僕の任期も残すところ数日となり、選手会長として、みなさまに、こうしてご挨拶をさせていただくのも、これが最後となりました。

2020年1月の初就任からこの2年は本当に、語り尽くせないほどいろいろなことがあったと思うのですが、いま、改めて心に浮かびますのはとにかく、みなさまへの感謝の気持ちばかりです。

就任当初は、本当に僕なんかにつとまるのかと、不安しかありませんでした。

その上、ほどなくしてコロナ禍に見舞われ、大役をお引き受けしてしまったことを、ひそかに後悔したこともありました。

しかし、いま振り返りますと、選手会長でなければお会いすることもなかったたくさんの方々とお会いすることができ、選手会長でなければ経験できなかった貴重な社会勉強を、本当にたくさん、させていただくことができました。

最初は右も左も分からなかった僕ですが、これほど多くの方々に、男子ゴルフが支えられていることを肌身に感じることができましたのも、選手会長をさせていただいたからこそ、と感謝の思いでいっぱいです。

未熟な点、至らないところが多々あったと思いますが、本当にたくさんのみなさまに、温かく見守っていただいたおかげでなんとか、2年の任期を頑張りとおすことができました。

僕を信じて、任せてくださったすべてのみなさまに、心から御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

5代連続8人目の”選手会長優勝”は、残念ながら継承することができませんでした。
特に今年の後半戦は、ショットでミスばかりして、応援してくださるみなさまにも良いプレーをお見せすることが、なかなかできませんでした。

でもその分、部門別ランキングのサンドセーブ率（※グリーンサイドのバンカーに入ってから2打かそれより少ない打数でカップインする確率＝61.740％）で1位を受賞することができましたのは、他の方よりラフやバンカーから打つ回数が多かったことで、おのずと小技が磨かれたおかげです。

ゴルフも、選手会長職も、失敗や後悔ばかりで、たとえ今は自分の思い通りの結果は得られなかったとしても、なんとかしようともがいた時間は決して無駄ではなかったと、いつか必ず思えるように、この2年で学んだこと、得た物をプラスに生かし、来季はいち選手として、さらにゴルフを極めて男子ゴルフを盛り上げていける存在になれるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。

来春早々の理事会で、新しい選手会長が選出されます。
僕がこの2年でやり残してしまったことはきっとたくさんあって、次の方にはたくさんご苦労をかけてしまうと思いますが、なにとぞ宜しくお願い致します。

そして、ファンのみなさまには来年こそ、何の気兼ねもなく会場に足を運んでいただけるような、穏やかな春が訪れますように。
引き続き、男子ゴルフに温かなご支援、ご声援をいただけますよう祈念し、福岡の実家で大好きなサトウの切り餅をいただきながら、心新たに新年を迎えたいと思います。
みなさまも、どうか良いお年をお迎えくださいね。
2年間、本当にありがとうございました。
ジャパンゴルフツアー選手会　会長　時松隆光