早大競走部 久しぶりの学外競技会で、箱根につながる好走! 中谷雄飛らコメント詳細

チーム・協会

【早稲田スポーツ新聞会】

ぐっと冷え込んだ12月5日。東京箱根間往復大学駅伝(箱根)に向けて追い込む長距離ブロックから、4人の選手が5000メートルに臨んだ。栁本匡哉(スポ2=愛知・豊川)と菅野雄太(教1=埼玉・西武文理)はともに自己ベストを更新。中谷雄飛(スポ4=長野・佐久長聖)はシーズンベスト、濱本寛人(スポ2=熊本・宇土)も自己ベストに数秒と迫る走りで、順調な練習ぶりを伺わせた。

集団で走る栁本 【早稲田スポーツ新聞会】

38組に出場したのは栁本。夏合宿以降しばらく調子が上がらず、トラック・駅伝ともに姿を見せていなかった中で今回が復帰戦に。最近は調子が上がってきているという手応えもあり、自身初の13分台を狙った。序盤から集団の内側に潜み、淡々とハイペースで刻む。残り1キロほどで実業団の選手が大きく飛び出すと、栁本もこれに反応。最後までペースを上げ切り組4着でフィニッシュしたが、集団内側から抜け出す際の出遅れも少し影響し、13分台にはわずかに及ばず。それでも自己ベストをおよそ10秒更新したこと、そして最後集団を引く苦しいところでも粘れたという収穫もあり、安堵(あんど)の表情を見せた。
 外国人ランナーや日本トップクラスの選手たちが多く出場した最終組で、存在感を示したのは中谷。序盤から、外国人ランナーがペースを作る集団の前方に位置どり、積極的なレースを展開する。レース中盤に集団が分裂し、日本人のメイン集団が形成されると、中谷はこれを引っ張るかたちに。最後までハイペースで押した末、ラストスパートもしっかりと発揮し、13分40秒台でレースを終えた。

力を出し切ってゴールする中谷 【早稲田スポーツ新聞会】

今回のレースは、それぞれが自己ベストないしそれに近いタイムで走破しており、全体的に調子が上向きであることを示した。特に、日本学生対校選手権(全カレ)では棄権に終わるなど苦しい学生ラストシーズンを送っていた中谷が、ポジティブな言葉を語ったのは明るい材料である。箱根まで残りわずか。さらに調子を上げ、箱根路でエンジが輝くことに期待したい。

結果
菅野  14分40秒53(14組2着)自己新記録
濱本  14分43秒69(18組6着)
栁本  14分04秒01(38組4着)自己新記録
中谷  13分46秒73(42組11着)
コメント
中谷雄飛(スポ4=長野・佐久長聖)
――今日の目的は
 5000メートルの記録を狙っていました。最後のトラックレースで記録を残して終わろうという感じです。当初は1万メートルで狙う予定でしたが、色々あって今日の5000メートルになりました。
――練習状況はいかがでしたか
 練習は順調でしたが、そこまで調子が上がり切っていない感覚だったので、ボチボチと言った感じです。
――どのような練習を
 このレースまで、集中練習というよりは5000の練習もしつつ、長めの距離を走る感じで合わせてきました。
――結果に関しては
 結果は中途半端だったかなと思います。ですが、久しぶりにトラックでしっかり走れたレースで。本当に今季は故障が多くて、苦しいシーズンでしたが、最後走り切れてよかったと思います。本当に苦しい状況でしたが、いろいろな方に支えてもらって、ここまで調子を上げることができたので、感謝の気持ちでいっぱいです。
――箱根に向けて、意気込みをお願いします。
 このレースでいい刺激が入ったので、ここからケガなく順調に練習できたらなと思います。

栁本匡哉(スポ2=愛知・豊川)
――今日のレースの位置付けを教えてください
夏合宿明けから思うように調子が上がらず、レースも回避してきた中で、今日が復帰レースという感じで臨みました。また箱根に向けて1回レースを挟んで、レース感覚に慣れるというのが自分の中での目標でした。
――具体的な目標タイムはありましたか
13分台を出せたらいいなと思っていました。
――13分台が狙える調子でしたか
そうですね。練習の中で見ると短期間でしっかり調子が上がってきていて13分台は狙える練習ができていました。
――レースプランはありましたか
4000メートルまでは、集団が遅くても速くても集団の中でレースを運んで、ラスト1キロでしっかり上げるレースをイメージしていました。
――ラスト1キロで集団がばらけましたが
飛び出した選手について行きたかったのですが、自分が集団の中でポケットされていて、なかなか集団から出られず。仕掛けに出遅れて今回13分台を逃した感じなので、そこは結構悔しいです。
――終盤は2位集団を引く形になりましたが、その時の状態や力の残り具合へいかがでしたか
引っ張っている状況で、結構体がしんどかったので止まったり動かしたりという感じでやっていました。今までだったら、一回止まったら止まったきりだったのですが、そこを我慢できて、止まってからまたしっかり上げたりできたのは良かったかなと思います。
――自己記録を10秒ほど更新しました。タイムについてはどう捉えていますか
ベストを出せたのは素直に嬉しいですが、今回は13分台を狙っていたというのもあるので、レース展開を見ると少し悔いの残るレースにはなりました。そこの課題を埋められたらもっとタイムも出るのかなと思います。ベストが出たからといって鵜呑みにせずに、ここからまた箱根もあるので頑張っていきたいと思います。
――今後への意気込みをお願いします
今回のレースで外すことなく自己ベストを出すことができ、監督にもアピールできたかなと思うので、箱根はしっかり出走できるように、これから残りの期間、準備していけたらなと思っています。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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