最新モデル「ゼクシオ 12」&「eks(エクス)」を発表!歴代ゼクシオの進化を徹底解説
【スポナビGolf】
この12代目『ゼクシオ』については、これまでの歴代『ゼクシオ』を振り返ることで、その位置づけがよりわかりやすくなるでしょう。
そこで今回は、トレンドウォッチャーとしても知られる、ゴルフライターのコヤマカズヒロさんに、2000年の初代『ゼクシオ』から、このブランドがどのような進化を遂げていったかを紹介していただきます。
21世紀の王者たれ! ゼクシオの誕生
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ゼクシオ(XXIO)とは、「XXI」(21世紀)の「O」(王者)という意味で名付けられました。来たる21世紀の王者たれという願いが込められたこの名前は、「DoCoMo」や「au」、「BIGLOBE」、「あいおい損保」など数多くのネーミングを手がけた横井恵子氏によるものです。
初代『ゼクシオ』ドライバーは、ヘッド体積305cc。シャフト長は46インチと現代の標準よりは少し長い仕様です。この時期はドライバーのヘッド体積が急速に大きくなったことであり、2年後の2代目『ゼクシオ』は350cc。さらに2年後の3代目は405ccと、短期間で大きくなりました。
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奇数代が良い?とウワサされる歴代ゼクシオ
6代目の『新・ゼクシオ』(2010年モデル)では、長さを再び46インチに伸ばしましたが、これは不評だったようで、7代目の『ゼクシオ セブン』(2012年モデル)では45.5インチと短くなりました。短くして、振りやすさを向上してミート率を上げるという『ゼクシオ セブン』の完成度は高く、まるでベートーベンの交響曲のように「ゼクシオは奇数代が良い」と言い出す人も現れたのもこのあたりからです。
ヘッド体積は限界まで大きくなり、シャフト長も適度なところに収まったことで、『ゼクシオ』はこの時期、クラブの性能的にすでに完成してしまったとさえ言えます。
ゼクシオを使うと、スイングが良くなる
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8代目『ゼクシオ エイト』(2014年モデル)は、スイング慣性モーメントという考え方を採用し、その力を小さくすることでヘッドスピードを上げるという理論を提唱しました。このとき、グリップを10g軽量化しています。
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ゴルファーはそのクラブを振ると、その重さやしなりを感じて自然とスイングに変化が表れます。近年の『ゼクシオ』はそれを利用して、クラブの特性でスイングが良くなるような機能を追求しているのです。こうしてみてみると、12代目もまたゴルファーのスイングをどう変化させるのかということが、注目されます。
12代目ゼクシオは、「空力」性能を採用!
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ヘッドに搭載された突起によって、ダウンスイング前半の「空力」をコントロールし、ヘッド挙動を安定させるというものです。これによって、打点のばらつきは17%、フェース角のバラツキが23%低減するといいます。※ダンロップのデータより
スイング中にヘッドがブレる大きな要因である「遠心力」と逆方向に発生する「空力」をコントロールして、「遠心力」による悪影響を軽減するというのがそのコンセプトです。近年は、空力性能を高めたドライバーが海外メーカーを中心に多数登場していますが、いよいよ『ゼクシオ』でも「空力」性能を採用したということでしょう。
さらに、松山英樹選手が愛用したことで知られヒット作となった『SRIXON ZX7/ZX5』に採用された、「リバウンドフレーム」を採用。ヘッド剛性を軟→剛→軟→剛と変化させる独自の4層構造でボール初速を上げて、反発エリアを拡大する技術です。
『ゼクシオ』が長年培ってきたカップフェースの技術を採用しているところにも注目です。性能を引き出すのはもちろんですが、あくまでも『ゼクシオ』らしさがなくては、既存のユーザーの支持は得られないでしょう。その点、『ゼクシオ12』は過去の『ゼクシオ』の特徴を継承しつつ、大胆なコンセプトを投入した意欲作と言えそうです。
このテクノロジーは、兄弟モデルの『ゼクシオ eks』にももちろん採用されています。新しい「アクティブウィング」の効果がどれだけあるのか、ぜひ実際に試してみて効果を体感していただきたいですね。
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