短い距離こそ体を使ったスイングを心がけること!【20ヤードのアプローチ】
【Regina 木原睦美プロ】
第5回は「20ヤードの打ち方」について説明します。
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◆骨盤を回す動きを体に覚え込ませよう!
右腰から左腰までの振り幅で20ヤードを打てないのは、手だけでクラブを振っているからです。しっかりと体を使ったスイングをしていれば、自然と20ヤードの距離は出ます。
おそらく体の使い方が分からないゴルファーも多いと思うので、次のドリルを試して下さい。まず、アドレスしたら20ヤードの振り幅までクラブを上げます。この場合、両手が右腰の高さにくる形です。そこから、両手の位置を変えずに、下半身だけを動かします。
バックスイングがイチだったら、ニーで左足に体重を乗せ、骨盤を少し左に回します。イチ、ニーの動作を2回繰り返したら、サーンで両手が左腰の高さにくるまで振ってみましょう。
イチ、ニー、イチ、ニー、イチ、ニー、サーンという感じです。下半身リードの体を使ったスイングができたと思ったら、実際にボールを打ってみましょう。
【イチ】胸部の中心とみぞおちを意識し、体幹を使って身体をひねりながらバックスイングすると、その結果、両手が右腰の高さに上がってくる 【Regina】
【ニー】左足に体重を乗せ、骨盤を軽く回す 【Regina】
【サーン】骨盤を動かすエネルギーを意識。両手が左腰の高さで止まるくらいの出力で骨盤を回そう 【Regina】
◆体の中心から捻るとフィニッシュではスリムに見えます
問題はフルショットでも小さなスイングでも体を使えていない人です。まずはクラブを持たずに体の動きをチェックすることから始めましょう。
両腕を胸の前でクロスして手のひらと手のひらを合わせます。その状態から体を右に捻ります。なぜ両手をそのような形にしたかといえば、胸骨の中心部から捻っている感じを出しやすいからです。
バックスイングではただ胸を右に向けて、フォロースルーでは胸を左に向ける動きが正解ではありません。胸骨の中心部から捻ってこそ、初めて体幹を使ったスイングになるからです。
胸骨の中心をイメージできない人は、みぞおち辺りを意識しましょう。パンチをされたらウッとなるようなところ、ドッジボールを受けたときにウッとなるところでもあります。ブラジャーのアンダーのセンター辺りです。そこを回す意識を持ちましょう。
体の中心から捻ったスイングを行うと、フィニッシュでは引き締まったフォルムになります。逆に、ただ胸を右に向け左に向けただけのフィニッシュはダランとしただらしない形になるので、一度写真に撮って比べてみましょう。キュッと引き締まったフィニッシュができたら、小さな振り幅にも挑戦してください。
胸の前で両腕を交差させて左右の手のひらを合わせます 【Regina】
胸骨の中心から体を右に捻りましょう 【Regina】
パンチされたらウッとならみぞおちを中心に体を捻るイメージです 【Regina】
単に胸を左に向けたスイングのフィニッシュは捻りがないので、後ろ姿がおデブに見えてしまいます 【Regina】
体の中心から捻ったスイングのフィニッシュのほうがスリムに見えませんか? 【Regina】
◆教えてくれたのは… 木原睦美プロ
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撮影/福田文平 取材・文/山西英希 撮影協力/アコーディア・ガーデン東京ベイ、ユピテル ゴルフスイングトレーナー(GST-7 BLE)
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