『VATIC』のFW&HYを試打 「同じ振り」ができるクラブ?
【GEW - 月刊ゴルフ用品界】
そこで新宿御苑ゴルフスタジオ主催の坂本龍楠プロがこの2種を試打。特徴を解説する。
※リンク先は外部サイトの場合があります
『VATIC』は同じ振りでいける? FW、HYを動画解説
私は基本的にどのクラブも同じスイング、同じ振り感で打てることが重要だと考えています。そうすることで、同じ球筋になり、ゴルフそのものが安定するメリットがあるからです。
今回の試打では、ティーショットとセカンドで『VATIC』のドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドを3通りの組み合わせで打ち、「同じ振り感」で打てるのか検証してみたいと思います。
ドライバー
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最近のドライバーは重心距離が40mmを超えるものが多く、後方が下がってしまって振り遅れを誘発する場合があるのですが、『VATIC』はそれがなくロフトを適正に立たせてインパクトすることができます。
実際に打ってみましたが、前に強い弾道で飛んでいきました。1回目は右に真っすぐ飛んだので、ウエイトを調整したところ2回目は球もつかまり高弾道のドローになりました。実際のコースでもしっかりと弾道が変化してくれますね。
【試打スペック】
・タイプC
・ロフト角:9.5度
・ライ角:59度
フェアウェイウッド
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まず、アドレスした時はドライバーとの統一感があり構えやすいです。元々の重心位置がそこまで深くなく、ドライバーと同じ設計になっているので、ワッグルしただけでドライバーと同じように振れる感じがします。
打ってみると、非常に打ち出しも高く、高さが出ているのに球が前に飛んでいきます。特にティーショットで使うとそれをはっきりと体感できます。また、フェース面のスーパーハイテンという素材の効果だと思うのですが、初速も出ています。
【試打スペック】
・#3
・ロフト角:15度
・ライ角:57度
ハイブリッド
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打ってみましたが、こちらもフェアウェイウッド同様に球が高く前に飛んでいきます。フェアウェイウッドと同じ素材をフェース面に使っているので打感も統一感があります。
【試打スペック】
・#5
・ロフト角:25度
・ライ角:59度
『VATIC』はどんなクラブだったか
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今回、『VATIC』のドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドの3種類を様々な組み合わせで打ってみましたが、ロフト角、ライ角、重心位置のセッティングを揃えているので、どの組み合わせで打っても同じ感覚でスムーズに打つことができました。
同じ感覚で打つことができれば、自然と体もしっかり回り、ヘッドスピードやミート率のアップにも繋がるため、飛距離にも好影響を与えます。
最近のクラブはドライバーに対して、フェアウェイウッドとハイブリッドの設計があまりにもかけ離れてしまい、違う打ち方をしなければいけない状況に陥っていますが、このクラブはそれがないので、既に『VATIC』ドライバーを使っている方は迷わず今回のフェアウェイウッドとハイブリッドを使ってもらえると思います。
フィッティングはあくまでも14本をセットでしっかり揃えることが重要だと私は考えています。そういう意味でもドライバーからハイブリッドまで『VATIC』で揃えることは推奨できると思います。
今後、もしアイアン・ウエッジが出たら、まさにドライバーからウエッジまで良い繋がりで完結できると思うので、是非その辺りを期待したいですね。
【坂本龍楠プロ】
1981年生まれ。神奈川県出身。オーストラリアへ留学してゴルフを学び、2011年「日本プロゴルフ協会」ティーチングプロ合格。自身が運営する新宿御苑ゴルフスタジオでは身体に負荷のかからないスイング理論が好評を博し、公式YouTubeのチャンネル登録数は9万5000人を超える。著書には「逆説のゴルフ」などがある。
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