冷えの改善は食から

ココカラネクスト

【︎(c)CoCoKARAnext】

 冷えの改善にはまず食生活の改善から。

食べ物が体内にとり込まれると、その約10%がすぐに体温を上げる熱エネルギーに変わり、カラダを健康な状態に維持する働きをしています。

近年増えてきている、不適切な食生活や過度なダイエットで、体を冷やす食べ物を長期に摂取し続けたことが、大きな問題なのです。

栄養のバランスがとれていない偏った食生活、特にインスタント食品やレトルト食品などを日常的に多用する食生活は、冷えを誘発してしまいます。

この飽食の時代で、やみくもに足りない栄養素を取り入れることは栄養過多になる場合もありますので、必要な食品の選択をし、いらないものを食べないように自身ができることから始めていきましょう。

冷え対策の食品

 冷えを根本から改善するには、食品から正しい選択をすることが大切です。

【栄養素】
栄養素の体内への吸収、排泄についても、食べ物の組み合わせとバランスが大切です。また、できるだけ有機栽培に近いもの、天然のもの、防腐剤、着色料などの添加物の少ないものを選ぶことも大切です。

冷えの改善に有効な栄養素は、良質のたんぱく質、鉄分などのミネラルおよびビタミンEやC、そしてビタミンB群です。

1.たんぱく質
たんぱく質は、脂質や糖質と同じく熱エネルギー源になり、食物の代謝を担う酵素も生みだします。また、必須アミノ酸と呼ばれている9種類のアミノ酸があり、体温調節や自律神経の機能をコントロールする働きがあります。しかし、この必須アミノ酸は9種類の中でも一番少ないアミノ酸量分の働きしかしないので、9種類すべての必須アミノ酸がバランスよく含まれていることが重要です。

<多く含む食品>
肉類、魚、大豆

2.ビタミンE
ビタミンEは、血管を若々しく保ち、血行を促進し、体内のホルモンの分泌を調整します。不足すると、血行が悪くなり、冷えの原因になります。

<多く含む食品>
アーモンド、クルミ、大豆、アボガド,かぶ葉、大根葉、赤ピーマン

3.ビタミンC
ビタミンCは、冷えや貧血の改善に効果的で、特に鉄分の吸収促進と毛細血管の機能保持およびストレスホルモンの生成に関与する働きがあります。

<多く含む食品>
グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ミカン、キウイフルーツ、トマト、ブロッコリー、イチゴ
4.ビタミンB群
ビタミンB群の中では、B1とB2が効果的です。体内にとり込まれた脂質・糖質・たんぱく質をエネルギーに変える際に必要な物質です。最近特に問題なのは、ビタミンB1不足です。

市販されている多くの清涼飲料水、加工食品、菓子類にはたくさんの糖分が含まれているため糖質過多になるのですが、この糖質をエネルギーに変えるためにビタミンB1が不足してしまうのです。ビタミンB群が不足すると、余分な糖質が体にたまり、冷えを引き起こす原因となります。

<ビタミンB1を多く含む食品>
豚肉、胚芽(米ぬか、玄米)、えだまめ、大豆、緑黄色野菜、うなぎ

<ビタミンB2を多く含む食品>
レバー、肉類、アーモンド、緑黄色野菜

5.鉄
鉄(鉄分)は、血液に含まれるヘモグロビンの合成に必要なミネラルで、体の各器官に酸素を運ぶ働きがあります。不足すると、体に酸素が行き渡らず、貧血、冷えなどを起こします。

<多く含む食品>
肉類(レバー・赤身肉)、魚介類、穀類、豆類、大豆、ひじき、ほうれん草、もずく、ブロッコリー

【その他おすすめの食品】
牡蠣、ココア、乾燥ショウガ

【摂取を控えるべきもの】
冷たい食べ物・甘い食べ物・夏野菜・麦茶・インスタント・加工食品

おわりに

 現代医学では、冷えはあくまで症状であるため、自身で対策をしていかないとなかなか対応する機会が少ないと思います。しかし冷えはカラダにとって良いことがないので適切な対策が重要です。

また、様々な合併症を引き起こす要因となりますので、できることから心がけて改善していきましょう!!

[記事提供:DIETA(麻布十番・さいたま新都心・目黒・立川) ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

日々快適に、そして各々が目指す結果に向けてサポートするマガジンとして、多くの方々の「ココロ」と「カラダ」のコンディショニングを整えるのに参考になる媒体(誌面&WEB)を目指していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント