新・貧打爆裂レポート『T400 アイアン』

Gridge(グリッジ)

【(c)Gridge】

今回の新・貧打爆裂レポートは、2020年4月10日に発売されたタイトリスト『T400 アイアン』です。
いつものようにコースに持ち込んでラウンドしてみました。「プレーヤーズ スーパーディスタンスアイアン」というコピーのアイアンの秘密を明らかにします。動画も含めて試打レポートします。

T400はタイトリスト初のぶっ飛び系アイアン!

【(c)Gridge】

『T400 アイアン』は、タイトリストが2020年4月10日に発売したクラブです。
タイトリストによる説明は、次のような感じです。

“『T400 アイアン』は、2019年秋に発売されたタイトリストT-SERIESアイアンの新たなモデルとして誕生したスーパーディスタンスアイアンです。T-SERIESアイアンのなかで最も大きなヘッドをもち、かつてない高い打ち出しとフェースの広範囲で発揮される高いボールスピード性能によって、やさしく遠く、真っすぐにボールを飛ばします。クラブ全体の軽量化も追求し、抜群の振り抜きから驚きのスーパーディスタンスを生み出します。”

【試打クラブスペック】
ヘッド 17-4ステンレス(#5〜#9、PW、43、49)+タングステン・ニッケル(#5〜#7)
フェース SUP-10(#5〜#7)
シャフト N.S.PRO ZELOS 7(S)
ロフト #5/20度、#6/23度、#7/26度、#8/29度、#9/33度、PW/38度、43/43度、49/49度、55/55度
価格(税別) 5本セット(#6〜#9、P)13万円、5本セット(#7〜#9、P、43)13万円、別売(#5、#6、43、49、55)各2万6000円/本

『T400 アイアン』は、タイトリスト初のぶっ飛び系アイアンになります。
『T400 アイアン』は、最新の中空構造と薄肉フェース設計、高比重タングステンウェイトを組み合わせて、ヘッドの慣性モーメントを最大化したアイアンです。
ロフトは立っているのに、やさしく、高弾道なボールを打てるように作られているそうです。
タイトリストが採用することで、新しい技術や用具がスタンダードとして認められるという説があります。
ぶっ飛び系アイアンは、日本発祥で、すでに国内では何代にも渡って進化をし続けてきました。
クラシカルなロフトのアイアンよりも2番手飛ぶのに、弾道は番手表示の高さを維持するという理想のクラブは、徐々に完成形に近づいてきた実感がありましたが、『T400 アイアン』が市場投入されたことで、アイアンの一つの分野として成立する時代になったのかもしれません。
『T400 アイアン』を手にしてみると、目立ち過ぎないところが良いと感じました。
ソールは新しいテクノロジーで2段になっていますが、決して、奇妙だから目立つという部分がないのです。
ぶっ飛び系アイアンの場合、飛ぶアイアンを使っていることを知られるのは避けたいというゴルファー心理があるので、目立たない物のほうが売れるという話を思い出しました。

恐ろしいまでの完成度で助けてくれるT400 アイアン!

動画を見てください。
『T400 アイアン』は、想像していたより何倍もすごいアイアンでした。
ぶっ飛び系の条件である「2番手アップの飛距離」と「高弾道」は楽々にクリアです。最高に飛びますし、最高に高弾道です。
アドレスビューで、ミドルアイアンがやさしく見える工夫があり、ショートアイアンは本格的なアイアンのシェイプを感じ取れたりしますので、安心してスイングができます。
アイアンにとって、狙い通りに打てそうだという気持ちに視覚からさせるのは機能だといっても良いと思いますが、タイトリストの伝統を見せられた気がして感心しました。
さらに驚かされたのが、打音です。
中空構造のアイアンは、打音がソリッドな感じにならない弱点があるケースが多いですが、『T400 アイアン』は美しいアイアン音なのです。特に、真芯に当たった時の音は特別で、鳥肌が立ちました。
音質だけではなく、音量もちょうど良いチューニングでした。
ラウンドを通して、もう一つ驚いたのがスピン性能です。
ショートアイアンは、少し過剰だなぁ、と思うほどボールにスピンがかかります。ミドルアイアンは、芯に当たったボールはワンピンぐらいで止まります。スピン性能だけではなく、高弾道との合わせ技なのだと思われます。
『T400 アイアン』は、ぶっ飛び系アイアンとしては、ボールが止まるほうに分類されます。
『T400 アイアン』は、アイアンでも飛距離が欲しいけど、本格的ではないアイアンは嫌だというゴルファーにオススメします。
アイアンそのものの基本性能が高いレベルにあるので、通なゴルファーほど満足できるアイアンです。
『T400 アイアン』は、打っていて楽しくなるアイアンでした。ぶっ飛び系アイアンでありながら、縦の距離感もしっかりと出せます。
距離感が出せるアイアンは、ミスショットしたときに距離が落ちるから難しいアイアンだと思うゴルファーもいると思いますが、『T400 アイアン』はミスヒットに強いのに、微妙な距離感も出せるのです。
疑うよりも、まずは打ってほしいアイアンです。
将来、『T400 アイアン』から歴史が変わった、と2020年を振り返るポイントになる可能性があるような気がします。購入せずとも、その機能は知っているべきです。

口コミ

総合評価 ★★★★★☆☆ 5.0口コミ2件

クレイジー
年齢:59歳 性別:男性 ゴルフ歴:21年以上 平均ヘッドスピード:51m/s以上 平均スコア:80未満 平均ラウンド数:1ヶ月に2回程度
特注で依頼しました。ライ角 ー1度、ロフト+1度、シャフトDG105X716AP2と較べると、流石に打感はイマイチ。最新飛距離系アイアンの特徴ですが飛距離は高弾道な分、意外と飛ばない。ロフト分飛ぶアイアン が有るとすれば… [続きを読む]
銀ちゃん
年齢:63歳 性別:男性 ゴルフ歴:21年以上 平均ヘッドスピード:41m/s~45m/s 平均スコア:90~99 平均ラウンド数:1ヶ月に1回程度
追記です。最初の書き込みでバウンスが跳ねトップが出るとのことでこちらのQ&Aで幅が広いソールのアイアンの打ち方をお尋ねしたところ、普通にダウンブローで打ち込んだ方が良いとのご指摘を受け、前のMIZUNOPRO520で打っ… [続きを読む]

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『ゴルフの楽しさをすべての人に』をコンセプトにしたゴルフ情報サイト。 ビギナーゴルファーにも読みやすいマナーやルールの記事や女性ゴルファーに向けたレッスン記事など幅広い情報を発信中。

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