全英女子オープンで連覇を目指す渋野日向子のコーチ・青木翔インタビュー「勝負のポイントは…」
【スポニチ】
◆「彼女自身は勝つ前と後で全然変わらないですよ。基本的にはずっとふざけてる(笑い)」
インタビューに応える青木翔コーチ 【スポニチ】
昨年11月から斎藤大介トレーナー(34)と契約。更なる進化に向け、新たなチャレンジにも取り組んでいる。「彼女の体は瞬発力が発達している。そのパワーを出力MAXにした時に、耐えられる体を目標に取り組んできた。横揺れが少なくなってインパクトゾーンが長くなったことで再現性も上がっている」とトレーニングの成果を実感している。
その中で6月に行われた今季国内ツアー初戦のアース・モンダミン・カップでは予選落ち。チームとして、結果をどのように受け止めたのか。
「渋野はヘコんでいましたね。アースではフィーリングが合っていなかった部分があったので、斎藤君と話し合って改めて体の数値を計測しなおした。新たな練習も入れて、最近は本人もいい感覚をつかんできています」
渋野のサイン入りフラッグを手にする青木コーチ 【スポニチ】
◆「連覇できるチャンスは私にしかない」
渋野はかねてから“連覇できるチャンスは私にしかない”と言っている。「彼女自身手応えを感じている部分もありますし、連覇を狙う大会は全英が初めて。気合が入っていますね」と、日本人史上初のメジャー連覇への思いは強い。
今年はコロナ禍で無観客開催。さらに、関係者も選手とキャディーに限られる方針だ。大声援を受けた昨年とは異なる雰囲気について、「ギャラリーの声援を力に変えられる子。やりづらさはあると思うけど、画面越しに応援してくれる人がいるのを認識して一打一打やっていく。あとは、どれだけこっちで盛り上げられるかですね」と語る。
昨年の全英女子オープンの渋野とキャディを務めた青木コーチ 【スポニチ】
◆青木コーチから見る、渋野の注目ポイント
「恐らく去年と変わらずリンクスでもピンに打っていく。ビビらずに打っているかを見て欲しいです。そして応援してくださる皆さんが少しでも楽しんでもらえるような明るい空気を出して、渋野と僕らしく、72ホール戦えたらいい」
7日に渡英し、現在は前哨戦のスコットランド・オープンに挑んでいる。最も身近で成長を見守ってきた青木コーチから渋野への期待はどういうものか。
「連覇の確率は出場選手分の1。何か持ってる子ですし、期待するなら(スコットランドOPを含め)2週連続優勝を期待したい。そこに一緒にいられたらコーチ冥利(みょうり)に尽きます。でも、それはあくまでも最大限の目標。結果は結果でしかないので。僕らのスタイルはその時にできることを100%出すこと。そこに集中していきたいです」
心強いパートナーとともに、スマイリングシンデレラが偉業達成を目指す同大会の模様は、ゴルフネットワークで大会初日から最終日まで全ラウンド衛星生中継される。またゴルフネットワークプラスでも同時配信される。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ