ナショナルチームのテクニカルコーチ・岩本砂織プロ直伝! ワンランク上を目指す女性ゴルファーの為のパッティング&アプローチ【11】ボールを狙ったところに打ち出しましょう!
【Regina】
自分では目標を狙っているつもりでも、ボールは目標の右や左へ打ち出されることはありませんか? その原因は打ち方とクラブフェースの向きにあります。正しい構えと打ち方を覚えて、ピンに寄せる確率をアップしましょう。
◆ロフトの小さいクラブのほうが真っすぐ打ち出しやすい
岩本プロ「これは56度のサンドウェッジですが、自分では目標に対してスクエアに構えているつもりでも、実際は目標の左を向いていることがあります。これはロフトの大きいクラブに見られる現象ですが、フェース面を目標に向けるには、両手をボールよりも目標寄りに出したハンドファーストで構えることです」
吉澤さん「なるほど。フェース面が左を向いていることには気がつきませんでした」
岩本プロ「ただし、極端なハンドファーストに構えると、今度はフェース面が右を向いてしまいます。このままだと右へ打ち出すと思ってしまうので、インパクトでフェースを閉じようとします。その結果、ボールを真っすぐに打ち出せないし、ダフリなどのミスが出ます」
吉澤さん「そういうミスは多いですね」
岩本プロ「状況にもよりますが、ロフトの大きいサンドウェッジよりも8番アイアンのようにロフトの小さいクラブを使ったほうが、最初からフェース面が左を向くことも少ないし、極端にハンドファーストに構えることもありません。前回レッスンしたように、パッティングのイメージでストロークできるので真っすぐ打ち出す確率は高くなりますね」
バンカー越えやラフが深いときのように、ボールを上げなければいけないときは別として、花道などのように転がせるときは、ロフトの小さいクラブでハンドファーストに構えたほうが、狙ったところへボールを打ち出せるので有効です。
サンドウェッジのようにロフトの大きいクラブでは、フェース面が目標の左を向くことが多くあります 【Regina】
両手を目標寄りに出したハンドファーストに構えることで、フェース面が目標を向きます 【Regina】
8番アイアンのようにロフトの小さいクラブのほうが、少しハンドファーストに構えるだけで、フェース面を目標に合わせやすくなります 【Regina】
◆ロフトの大きいクラブで打つときは、腰のラインは打っていきたい方向に向きます!
岩本プロ「ダウンスイングからインパクトにかけて両手をクラブヘッドよりも先に下ろしましょう。ただし、これだとフェースが開いて下りてくるので、ボールは右に打ち出されます。それを防ぐために、フィニッシュではおへそを打っていきたい方向に向けて下さい。上体よりも下半身が先に動きながら、両手を少し前に出すイメージで打つと、サンドウェッジのようにロフトの大きなクラブで打っても、ボールは真っすぐ飛んで行きます」
吉澤さん「はい」
岩本プロ「さらに、インパクトからフォロースルーにかけては、フェース面でボールを包み込むようなイメージでクラブヘッドを前に出していきましょう」
実際に吉澤さんが打ってみると、ボールは狙った方向へ飛んで行きました。
岩本プロ「少しトップボールのように感じるかもしれませんが、ボールは確実に上がっています。そのことを認識しましょう」
ダフリやトップといったミスが出たときは、ハンドファーストに構えているかをチェックします。必ず基本に戻る習慣をつけましょう。
◆読者モデル吉澤早苗さんの感想
ダウンスイングではクラブヘッドよりも両手を先に下ろしてくるが、それだとフェースが開いて下りてくる 【Regina】
おへそを目標方向に向けることによって、開いていたフェースが閉じてくる 【Regina】
フェース面でボールを包み込むイメージでフェースをスイングしましょう 【Regina】
岩本プロのアドバイス通りに 【Regina】
吉澤さんが打つと 【Regina】
ボールは上がると同時に、目標に向って飛んで行きました 【Regina】
◆教えてくれたのは・・・
【Regina】
2019年12月に「SALTO GOLF 横浜元町 BY Saori Iwamoto」をオープン。“ゴルフとカラダの融合”をコンセプトに、世界基準のゴルフレッスンを提供。
◆撮影協力/ SALTO GOLF 横浜元町bySAORI IWAMOTO
【Regina】
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