元Jリーガーも参戦!eJチャレンジが開幕 実況者に聞く“新たなサッカー”の可能性

1回戦には『森崎浩司(広島)vs.石川直宏(FC東京)』

昨年も「eJ.LEAGUE SAMSUNG SSD CUP」を実施。Jリーグはeスポーツへの取り組みも強く行っている 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

 4月4、5日に行われた予選でJ1各クラブの代表18選手が決まった。それに加えてクラブ推薦の11選手、計29選手が10日からの決勝トーナメントでしのぎを削る。「厳しい戦いを乗り越えた選手たちがクラブチームの看板を背負って戦う。バーチャルな世界だけど、この大会で優勝すれば、クラブを応援している方々はうれしく思うだろうし、メディアなどで報じられれば人気が高まるきっかけになる」。この大会の趣旨として、Jリーグ、Jクラブを盛りあげることがある。試合延期でウズウズしている人たちの思いに対し、岸さんはこう続けた。

「クラブの人気が高まって新たなスポンサー獲得につながる可能性もあるので、各クラブのファンの方々には、ぜひ代表選手を応援してほしい」

 Jリーグのeスポーツ推進によって、eスポーツプレーヤーを抱えるJクラブが増えてきた。Jリーグが主催、運営する大会『eJリーグ』が立ちあがり、各クラブのSNSでの発信も増加し、eスポーツは数年前に比べてサッカーファンにも身近なものになってきた。この傾向に、サッカーとゲームの両方を知る岸さんも希望を持つ。「今大会に限らず、将来的にはクラブのファンが、サッカー選手と同じようにeスポーツ選手も応援してくれたらうれしい」。ゲームファンがサッカーファンに、サッカーファンがゲームファンに。Jクラブもその相乗効果を期待しているはずだ。1回戦では元Jリーガー対決となる『森崎浩司(広島)vs.石川直宏(FC東京)』が組まれており、サッカーファンも必見となっている。

『eJリーグ オンラインチャレンジカップ』はサッカーゲームが好きなバーチャルファンと、Jリーグが好きなリアルサッカーファンの両方が楽しめる。スポーツナビとeJリーグ公式YouTubeチャンネルでのライブ配信でも両方が関心を持てるような仕掛けを用意する。解説にはeスポーツのトッププレーヤーだった羽染貴秀さん(11日)、元サッカー選手の播戸竜二さん(12日)とeスポーツとサッカーのエキスパートを起用。ゲストとしてサッカー、Jリーグに精通するペナルティ ワッキーさん(10日)、平畠啓史さん(11日)も招く。実況を務める岸さんは最後にこう呼びかけた。

「eスポーツの戦い方だけでなく、サッカー選手の試合中の心境や緊張感などいろいろな切り口で話を広げられる。バーチャルとリアルの両視点で楽しんでほしいし、たくさんの方々に見てほしい」

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