飯ごうの炊き方!時間や水量・おいしく作るコツを解説

アウトドアハッカー

【写真提供:アウトドアハッカー】

皆さん、キャンプで飯ごう炊飯をしたことはありますか? 最近は使わない方も増えていますが、実は一番ラクに・おいしくお米を炊けるキャンプ道具なんです。
炊き方にはコツがいりますが、せっかくのキャンプ、飯ごうでいつもと違ったお米の味を楽しんでみませんか?

飯ごうを使ったご飯の正しい炊き方

今回は2合のお米を炊くケースで説明します。2合は定食屋さんの小さなお茶碗・3〜4杯分くらいの量に相当します。

飯ごうの炊き方の流れは、大きく下のようになります。
1. 飯ごうの中蓋で分量を計る
2. お米1合あたり200グラムの水を入れる
3. 30分ほどお米を水に浸す
4. 火をつけて、飯ごうを炊く
5. 火から離してもすぐに蓋は取らず、10〜15分ほど蒸らすそれぞれ解説していきます。

1. 飯ごうの中蓋で分量を計る

飯ごうの蓋や本体は計量カップとしても使えます。目安、外蓋いっぱいで3合、中蓋なら2合、本体なら約1升1合(約2リットル)が計れます。

外蓋 3合(約0.5リットル)
中蓋 2合(約0.3リットル)
本体 1升1合(約2リットル)※1升=10合

4合なら中蓋すり切り2杯分のお米を準備しましょう。1合なら外蓋に入れたお米を、中蓋に少しずつ移していけばOKです(外蓋に余ったお米が1合分になります)

ちなみに、お米はといでから飯ごうに入れても、飯ごうの中でといでも、どちらでも大丈夫です。ただし、とぎ汁のまま炊かないように注意してください(とぎ汁は必ず捨ててください)。とぐのが面倒な方は無洗米を準備しましょう。

2. お米1合あたり200グラムの水を入れる

お米を飯ごうの中に入れたら、そこへ水を注ぎます。水の量は、お米1合あたり200グラムが適量です。
ただ、いちいち計量カップで計る必要はありません。飯盒の本体の内側には、水を注ぐ目安となる2本の線が引かれています。上の線が4合炊きの、下の線が2合炊きの目安量です。この線まで水を入れましょう。

線が見当たらない場合は、飯ごうの中に大人が人差し指を入れて、第一関節くらいの高さまで水を入れると、だいたい2合炊きに必要な水の量になります。

3. 30分ほどお米を水に浸す

おいしい炊き方のポイントは、水を入れたらしばらくお米を浸すこと。夏は30分、冬は60分が目安です。
しっかりお米を浸水させることで、お米に芯が残らなくなり、ふっくらおいしいごはんが炊きあがります。浸水が不十分だと、お米が固いままでおいしくありません。

時間がない場合は、水を多めに入れて炊けば、15〜20分くらいでも問題ありません。また、気圧が高い場所で炊く場合、水が低温で沸騰するので、水を多めに入れておきましょう。

4. 火をつけて、飯ごうを炊く

お米を浸水させている間に、火をつけておきましょう。ポイントは、

(1)最初は弱火にかける
(2)吹きこぼれてきたら強火にかける
(3)吹きこぼれが落ち着いてきたら弱火にする。この時、あわてて蓋を取らないこと
(4)かすかに焦げるような匂いと「チリチリ」という音がしてきたら、火から離す

です。
火加減は、飯ごうと炎の間の距離を調整して行います。

・弱火:飯ごうの底に炎の先端が触れる程度
・強火:飯ごう全体が炎に包まれる程度

火力が落ちてきたら、薪をくべるなどして、火の強さを維持してください。
もし強火に変えたあと、吹きこぼれて蓋が取れてしまいそうなら、上に石などを乗せて重しとしましょう。その後、焦げるような匂いと「チリチリ」という音がしてきたら火から離します。

5. 火から離してもすぐに蓋は取らず、10〜15分ほど蒸らす

火から離した後、すぐに蓋を開けないで、しっかり蒸らしましょう。蒸らしが不十分だとお米の芯が残るので、固いごはんになってしまいます。

また焦げるような匂いがしてきた後、少し待って火から降ろすと、多少おこげがつきます。「普通のごはんじゃ物足りない!」という方は、ぜひ試してみてください(焦がさないよう、くれぐれもご注意を!)

出来上がりまでは、季節によって変わりますが1〜2時間ほどです。

まとめ

飯ごうの正しい炊き方、いかがでしたか? 最初はうまくいかないかもしれませんが、慣れると簡単ですし、何より楽しいですよ。
飯ごうはお米を炊く以外にも、レトルトパックを温めたり麺をゆでたり、鍋替わりにもなったりする便利アイテムです。いろいろな用途に使えて重宝するので、ぜひ挑戦してみてください!
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