中村憲剛、活躍の秘訣は3つのお気に入り? 足裏のケア方法やスパイクへの愛を語る
No.1のお気に入りは代名詞のあのスパイク
「自分の意のままにプレーできる」と語る愛用のスパイクは、“サッカー選手・中村憲剛”にとって欠かすことはできない 【写真:築田純/アフロスポーツ】
僕は昔から足が速い選手ではなかったので、スパイクを選ぶ基準は「軽さ」でした。できるだけ身軽にプレーしたかったですし、軽いとボールタッチがよりスムーズになると考えていました。学生時代に各メーカーのスパイクを一通り履いてみましたが、最終的に行きついたのがモレリア2でした。
その人に合うスパイクって、履いた瞬間に分かるものだと思うんです。フィット感というか。モレリア2はすっと自然に足になじむ感覚がありました。まるで素足のような感覚で自在にプレーできたことに驚いたのを今でも覚えています。サッカーをしている人にアドバイスできるとしたら、「スパイクを選ぶ際は実際に履いて感覚を確かめてみた方が絶対にいいですよ」と伝えたいです。
プロ1年目こそ違うメーカーのスパイクを履きましたが、2年目以降はずっとモレリア2一筋です。これまでの15〜16年間、共にプレーしてきましたが、モレリア2じゃなかったら今の自分はいないと思っています。本当に感謝しかないです。ずっと履き続けていますが、プレーしていてまったくストレスを感じません。究極に自分の足に合ったスパイクなんだなとあらためて思います。
モレリア2には「変わらないよさ」がある
憲剛はこれからもモレリア2とともにピッチを駆け抜ける 【写真:C-NAPS編集部】
モレリア2もソールなどの部分で多少の改良はありますが、ベーシックな部分は変わりません。最近のスパイクでは珍しく丸いポイントですし、いまだに1つ1つ手作りにこだわって製造されています。そうした「変わらないよさ」を保ち続けているからこそ、多くの世代の人たちに認知され、サッカー好きの方々の記憶に残り続けているスパイクなんだと思います。バルセロナでバロンドールを獲った元ブラジル代表のリバウドの足元もモレリア2でしたね。
こんな感じでスパイクへの愛を各方面で語っていたら、ついにはミズノさんからブランドアンバサダーのオファーをいただくまでになりました。声をかけてもらった時は、正直震えましたね。自分が好きで愛用しているアイテムを応援できる立場になれるなんて本当に夢のようでした。モレリア2を履く選手の“顔”になったからには、下手なプレーは絶対にできないですね。
年齢も40近くになり現役生活も終盤に差しかかってきましたが、自分としてはこれからもまだまだうまくなりたいです。それができると本気で思っていますし、これからも変わらず目の前の1戦1戦に常に全力を傾けていきたいです。現役でプレーする限りは、このモレリア2とともにピッチを駆け抜けたいと思っています。