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シュミット・ダニエルがSTVV入りした狙い
「1、2年で次へステップアップする」

「4大リーグに行ければGKとして成功」

「ステップアップするためにヨーロッパに来た」とさらなる飛躍を誓った
「ステップアップするためにヨーロッパに来た」とさらなる飛躍を誓った【飯尾篤史】

――6月シリーズのGKには、海外経験の長い川島選手や、1月にポルティモネンセに移籍した権田修一選手がいました。彼らから海外でプレーするうえでのアドバイスをもらう機会はありましたか?


 いや、特に何かを聞くようなことはなかったです。結局、自分がその環境で何を感じ、変化にどう対応していくかが大事だと思うので。ただ、心構えとして、永嗣さんの著書『耐心力』は読みました(笑)。


――あの本は、かなりヘビーな内容ですよね。


 読み終えたあと、不安になって、海外に行きたくなくなりました(苦笑)。永嗣さんにも「読んで、行きたくなくなりました」って言ったら、「何だよ、それ」って(笑)。もちろん、そうした不安は一瞬で打ち消しましたけどね。


――ともにトレーニングに励んだり、彼の著書を読んで、川島選手が海外で長くプレーできたり、日本のトップGKでいられる理由は何だと思いますか?


 GKとしてのスキルのクオリティーはあらためて高いと感じました。一つひとつのプレーをすごく大事にしていて、そこはすごく勉強になったし、だからこそ、海外で長くやれるんだなって。


 それに、本を読む限り、永嗣さんはメンタルが本当に強いし、自分の夢や目標を追い続けるブレない姿勢、信念の強さもある。GKって孤独なポジションですし、ましてや海外で戦い抜くには、信念を貫く強さがあらためて必要なんだなと。でも、永嗣さんを超えたいともあらためて思ったし、一緒にトレーニングできたのはいい経験でしたね。


――ベルギーリーグに所属するSTVVは、ボローニャへと移籍した冨安健洋選手がそうだったように、ここを足がかりにして羽ばたいていく、ステップアップしやすいクラブでもあります。シュミット選手の思い描く未来像、憧れのリーグは?


 やっぱりチャンピオンズリーグには出たいですよね。憧れのリーグは、プレミアです。リーグのレベルも、GKのレベルも高いし、使う言語も英語圏だからベストですよね。ただ、プレミアでなくても、4大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア)に行ければ、GKとして成功だと思います。


――23歳のときに立てた日本代表になるという目標は、2、3年の猶予期間を設けました。さて、今回は? 何年後にステップアップしますか?


 1年。


――おっ。


 いや、2年。


――ハハハハハ。


 1、2年(笑)。ただ、そういう大きな目標を立てることでモチベーションが高まりますし、ステップアップするためにヨーロッパに来たので。その夢が実現できるように、頑張りたいです。

【予告】8月中旬よりSTVVの連載がスタート

【(C)STVV】

 2017年11月、日本企業のDMM.comがベルギー1部のシント=トロイデンVV(STVV)の株99%を取得し、クラブを買収した。翌18年1月、新CEOに就いたのは元FC東京GMの立石敬之だった。新CEOが掲げた目標は3年以内のプレーオフ1進出――。1部と2部を行ったり来たりしている近年の成績を踏まえれば、無謀な宣言に思われた。ところが、2018−19シーズン、獲得した日本人選手たちの活躍もあり、STVVは快進撃を見せ、ベルギーのビッグ5に肉薄する成績を残す――。


 前オーナーとの長期にわたる買収交渉、現地ベルギー人スタッフの葛藤、現地日本人スタッフの苦悩、国内日本人スタッフの奮闘、クラブ買収の背景にあるプロジェクトの正体……。買収計画の始動から今夏まで、激動の3年半の舞台裏に迫る。

飯尾篤史
飯尾篤史

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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