【エルブレス トレラン部】トレランギア注目アイテムベストチョイス「バックパック」編
【写真提供:トレイルランナー JP】
今回はトレイルランニングになくてはならないバックパックです。エルブレス 越谷イオンレイクタウン店の腰越浩二さんとエルブレス川崎ルフロン店の岩崎さんにレビューしていただきました。
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進化が著しいバックパック もっとも使える10Lクラス、3モデルをレビュー
■SALOMON
ADV SKIN 12 SET
(アドバンスドスキン 12 セット)
■GREGORY
RUFOUS 12
(ルーファス 12)
■THE NORTH FACE
TR10
(ティーアール10)
【写真提供:トレイルランナー JP】
腰越 そうですね。練習でも大会でも一番使いやすい容量です。水、行動食、レインウェア、場合によっては着替えなどを入れるとなると、このくらいのサイズがいいと思います。
岩崎 初めて購入する方もこのくらいの容量がベストだと思います。どのモデルにもコンプレッション(圧縮)機能がついているので、多少装備が少なくても、揺れることはないですからね。
ー近年のトレイルランニング用のバックパックの傾向を教えてください。
腰越 一昔前のトレイルランニング用のバックパックは、登山用を小さくしたような形状でしたが、現在はベストタイプが主流です。そして、最新の傾向としては、バックパックを背中からおろす回数を減らすために、フロント、サイド、リアの手の届く範囲に多数のポケットを配置しています。
岩崎 ハイドレーション(水分補給)のトレンドも変わってきましたね。以前は1〜2L程度のリザーバーを背負って、チューブからで補給するのが主流でしたが、近年はフロントのショルダーハーネスにソフトフラスクなどを入れるスタイルが主流となっています。
腰越 リザーバーにはほとんどのバックパックが対応していますね。ショルダーハーネスのポケットはソフトフラスクに相性がいいものと、ハードボトルに相性がいいものがありますから、その辺を見極めた上でチョイスするのも一つのポイントですね。経験を積んでくると自分の水分補給のスタイルも決まってきます。それと、フラスクやリザーバーがセットになっているか、別売りかにも注意したほうがいいでしょう。
ーショップで見るだけではなく、実際に背負ってみると、随分印象が変わりますよね。
腰越 そうですね。空で背負うより、もちろん実際の装備に近いものを入れてみるのが一番いいですね。新しいものは上部に重心があるタイプが多いです。また、サイズ選びで迷った時には装備を入れた状態でサイドやリアのポケットに手が届くかどうかも大きなポイントになると思います。
岩崎 最近のバックパックはポケットが多くていいのですが、それをしっかり使いこなすことが重要です。欲しいものを欲しい時に素早く取り出せるか? つまりそれぞれの装備の「指定席」をしっかり決めておくことが使いこなす秘訣ですね。
【写真提供:トレイルランナー JP】
腰越 ルーファスは初代からずっと使っています。他の最新モデルと比べると、少し重いのですが、その分しっかりしています。トレイルランはもちろん、通勤ラン、ファストハイク、ウルトラトレイルまで、なんでもありですね。また、ポケット類の機能が細かく作り込まれているのも特徴です。チェストストラップにストレッチ性が欲しいところでしたが、場所を変えられるので、苦しくない場所に調整するといいと思います。
岩崎 登りは歩いて、ピークでコーヒーを沸かして飲んで、下りは走って帰る、というのが自分のスタイルなので、トレイルラン の通常の装備に加え、コッヘルなども入れていきます。容量や耐久性などを考えると、ルーファスが一番使い勝手が良くて、長持ちすると思います。全体的にしっかりとした作りなので、装備を一杯に詰め込んだ時の安定感が最も高いですね。それぞれのポケットの用途がハッキリしているのも分かりやすくていいですね。
【写真提供:トレイルランナー JP】
腰越 そうですね、ベストパックの元祖がついにといった感じ。樹脂製パーツもほぼ無くなり、ストレスを感じにくくなりました。そして、しなやかで軽量なのに装備が揺れにくいところはさすが。ベストパックの中ではピカイチの完成度ですね。個人的にはメインコンパートメントが大きく開いて無造作に装備を突っ込めるところも気に入っています。フィット感は3モデル中一番よかったですね。
岩崎 レース用という印象ですね。僕のようなゆったりとしたスタイルには、スパルタンすぎる印象があります(笑)。ポケットの数はナンバー1。どう使いこなすか考えるのが楽しくなってきます。かなり軽量化されているので硬いものを入れると背中にあたりが出ることがあるので、メインコンパートメントの下層の大きなコンパートメントに柔らかいウェアなどを入れるといいと思います。
ーザ・ノース・フェイスの「TR 10」も意欲作ですね。
腰越 かなり研究されていて、ついに痒い所に手が届くモデルになったなという印象です。メインコンパートメントも背面のポケットも使いやすくできています。身体が硬い人でも十分に手が届くポケットの配置はよく考えられていると思います。手に取った印象ではサイドのポケットから装備が落ちそうなのですが、実際に背負ってみるとテンションがかかるので心配はありません。
岩崎 チェストストラップが3つついていますが、締め付けを楽にしたい場合はセンターだけ留めておけば、とりあえずは安定するので、長いレースでは重宝します。フロントに2段のポケットがありますが、上段にも下段にもフラスクを入れられますね。自分の使いやすい方でいいと思います。
【写真提供:トレイルランナー JP】
まとめ
腰越 「ADV スキン 12 セット」と「TR 10」は、かなり対象がかぶっていますが、違いはフロントポケット、チェストストラップ、荷室の素材ですね。「ADV スキン 12 セット」はポケットの数が多く、チェストストラップと荷室の素材がストレッチです。全体にしなやかで軽く容量の融通も聞きます。「TR 10」はチェストストラップ、荷室共にストレッチしないのですが、その分、揺れが少なく安定感があります。
今回取り上げたバックパックはどれも完成度が高く、失敗しないモデルですが、個性を見極めて選んでいただきたいですね。
Spec
【写真提供:トレイルランナー JP】
ルーファス 12
■容量/12L
■重量/490g
■サイズ/ワンサイズ
■カラー/2色
【写真提供:トレイルランナー JP】
アドバンスドスキン 12 セット
■価格/¥17,000+税
■サイズ/XS、S、M、L、XL
■容量/12L
■重量/302g(Mサイズ)
■カラー/4色
■500mlソフトフラスク2本付属
【写真提供:トレイルランナー JP】
TR10
■価格/¥18,463+税
■サイズ/S、M、L
■容量/S(8リットル)、M(9リットル)、L(10リットル)
■重量/S(310g)、M(330g)、L(350g)
■カラー/3色
Reviewer
【写真提供:トレイルランナー JP】
スーパースポーツゼビオ川崎ルフロン店勤務。トレラン歴8年。入社してからトレイルランニングという競技があることを知る。元々学生時代はサッカーをやっていて長距離を走ることは好きだったのでトレイルランニングにハマる。レースに出ることも好きだが、時間を気にしないでゆっくり走ることも楽しみの一つ。トレラン時でもバーナー、コッヘルなど持参し山を満喫してから帰るスタイルが多い。ホームコースは丹沢山域。
【写真提供:トレイルランナー JP】
〒210-0024 神奈川県川崎市川崎区日進町1-11
TEL : 044-223-1630
営業時間 : 10:00-21:00
【写真提供:トレイルランナー JP】
トレイルラン歴12年。2012年から2016年までUTMFを完走し、モンブランを1周する100マイルレース、UTMBも2012年と2014年に完走。100マイルレースが得意。 最近では中国のトレイルレース参戦が多い。 南高尾と北高尾をつなぐ高尾山域が主なホームコース。 ヴィクトリアスポーツモール越谷イオンレイクタウン店のスタッフとして活躍する。
【写真提供:エルブレス】
〒343-0828 埼玉県越谷市レイクタウン4-2-2
イオンレイクタウンKAZE A115
(Victoria スポーツモール越谷イオンレイクタウン店内)
TEL : 048-990-3391
営業時間 : 10:00-22:00
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