「こんなの壁なんて言ってられません」 堂安律の2018年を振り返る
年内ラスト3試合は不満足の結果に
フローニンゲンで大きく成長、新生日本代表でもレギュラーを手に入れつつある堂安律 【Getty Images】
今年最後の3試合、もっともっと堂安はゴールを決め、もっともっとフローニンゲンは勝ち点を重ねる――。そんな期待を、ファンのみならず、本人も抱いたことだろう。だが終わってみると攻撃陣が湿り、VVVフェンロに0−0、エメンに1−2、フォルトゥナ・シッタルトに0−0と、チームとしては勝ち点2を上乗せするに留まり、堂安個人としても満足のいく結果を残せなかった。
「もう少し何かできたかなと思います。いろいろ試行錯誤しながらやろうとしましたが、難しかった。受け入れがたい結果ですけれど、前を向いていきたいです」と語った。
ゴールだけでなく、出場時間も大幅増
「1年間を通してみると、昨シーズンの後半戦から今シーズンの前半戦にかけて、9点か10点取れたと思うんです。そういう意味では、充実した1年でした。去年、最初の半年、本当に苦労しましたからね。年明けからの試合は、本当に気持ちよくプレーさせてもらった。ただ、ここ2、3試合はすごく残念ですね」
オランダリーグのスタッツを見ると、堂安は昨季後半戦で6ゴール、今季前半戦で4ゴールを決めている。
年間で見れば二桁ゴールという結果も素晴らしいが、出場時間も誇っていいだろう。アーネスト・ファーバー前監督(現PSV育成責任者)率いた昨季は、25節のNAC戦から10試合連続フル出場を果たした。
デニー・バイス監督が就任した今季は2試合途中交代があったものの、それはスーパーゴールを決めたエクセルシオール戦とヘーレンフェーン戦の後半アディショナルタイムのこと。アウェーのエクセルシオール戦では労いの交代。ホームのヘーレンフェーン戦ではスタンディング・オベーションを受けるための交代だった。