良血馬の勝ち上がりが目立った阪神JF週 名牝ブエナビスタの愛娘への★評価は…
将来性豊かなディープ牝馬 メッシーナ
鋭い末脚を繰り出したメッシーナ(黄帽)が2戦目でV(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
メッシーナ 牝 馬体重:468kg(-2)
★★★★★ 5点
騎手:戸崎圭 厩舎:(美) 萩原
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
父:ディープインパクト
母:シユーマ(Medicean)
五分のスタートからスムーズに中団へ。道中のペースは決して速くなく、直線入口でリードを広げた逃げ馬の勝ちパターンに見えたが、1頭だけ違う脚色でグイグイ伸びてきたこの馬がゴール前でアッサリ交わし切った。初戦は伸び切れなかったが、2戦目でキッチリと変わり身を見せた。
馬体診断
初戦時から大きく変わった訳ではないが、落ち着きという点に関して言えばかなり良化。しっかりとした骨格にボリュームのある馬体は牝馬らしからぬモノ。初戦の東京コースではキレ味勝負になったが、やや時計のかかる馬場だった今回の中山は合っていたと言えそう。多少、馬場が渋っても対応できるタイプ。
血統診断
母シユーマは芝1600mの英GI・サンチャリオットS、続く芝2000mの英GI・EPテイラーSを連勝。母父Mediceanも芝1600mと芝2000mの英GIを勝っている。本馬の上に2頭の全兄がいて、ヘリファルテは6戦4勝で現1600万クラス。ブレステイキングもまた現1600万クラスでセントライト記念4着がある。兄2頭を見ると、完成時期はやや遅めだろうか。
馬券の狙い目→牝馬ながら芝2000m以上が合っていそう。ただし、本格化はまだ先に映るので、気長に待ちたい1頭。