ゴルフ日本シリーズJTカップの優勝は? 宮里、今平らが演じる熱いドラマに期待
第1回大会から続く幾多の名場面
その後もJTカップでは、国内ツアー最終戦ならではの激闘の歴史が続く。80年、実力も人気も最高潮だった青木功と尾崎将司による息を飲む優勝争いや、大会前日に父を亡くすという悲しみの中で神がかったプレーを披露し賞金王にも輝いた91年の尾崎直道の優勝など、毎年のようにドラマが起こっている。
昨年の大会でもドラマが待っていた。大会前、約1700万円差で賞金ランキング2位だった宮里優作が、優勝しなければ逆転できないという状況で強さを発揮した。
初日と2日目はともに8位タイとやや出遅れたが、3日目に「65」、最終日は「62」という圧巻のプレーで2位に6打差をつけて優勝。最終戦で逆転賞金王を決めた。しかも現職の選手会長が賞金王となるのは史上初ということもあり、宮里本人は喜びの男涙を見せた。
若手からベテランまで…優勝は誰の手に
また、今季の日本オープンを制した稲森佑貴も注目だ。2015年からフェアウェイキープ率で常に1位。本大会でも昨年5位に入っており、持ち味の正確なショットで頂点を目指す。
若手の活躍が期待される一方、ベテランも虎視眈々(たんたん)と覇権を狙う。有力候補のひとりは、本大会を2度制しており、昨年の賞金王でもある宮里優作だ。今季は5月下旬から米国ツアーや欧州ツアーなど海外の試合を中心に転戦。途中、腰の痛みに苦しみ、満足のいく成績は残せていないが、プロ初優勝を飾ったゲンの良い大会で、異国の地で培った経験を披露したい。
芹澤信雄プロ、松中信彦さんらに聞く優勝予想
また、佐藤プロは「ぜひ(宮里)優作さんに連覇を」とディフェンディングチャンピオンへ期待を寄せた。松中さんは、「時松(隆光)くんは、息子と知り合いで、是非がんばってほしい。昔からベースボールグリップ(※2)でしたね」と元プロ野球選手の視点ならではのコメント。今季、関西オープンを制した賞金ランキング5位(※1)の若手ホープに「ぜひ頑張ってほしいですね」とエールを送った。
※1 成績データは11月12日時点のもの。
※2 10本の指を全てグリップに添える握り方で、「テンフィンガーグリップ」とも呼ばれる。指を絡める一般的な握り方と比べ、左手の親指を痛めにくい、力を入れやすいなどのメリットがある。
王者の中の、王者が決まる。「ゴルフ日本シリーズJTカップ」
<テレビ放送予定>
日本テレビ系全国ネット
【大会3日目】
12月1日(土)13:30〜14:55(22局ネット 生中継)
【大会最終日】
12月2日(日)15:00〜16:55(31局ネット)
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