侍J社会人代表「一戦必勝で戦う集団」 アジア大会24年ぶり金メダル目指す

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佐藤主将「内容より結果にこだわる」

昨秋、優勝したアジア選手権でも指揮を執った石井監督と主将を務めた佐藤。昨年の経験を生かしてアジア大会でも頂点を狙う 【Koji Watanabe - SAMURAI JAPAN】

――94年以来の優勝へ向けて意気込みは?

石井監督 今大会の韓国、台湾はプロも出てくるので、簡単に勝てる相手ではありません。ただ、今回の侍ジャパンは社会人で編成されていて、一戦必勝を身上に戦う集団ですから、どこまで通用するのか。真剣に戦って、アジアのナンバーワンになりたいと思います。

佐藤 今回、社会人野球のくくりで選んでもらっている代表なので、普段都市対抗などトーナメントで戦っているからこそ出せる集中力だったり、元気というのは、社会人の野球選手が特別持っているものだと思うので、そういうものをアジア大会で存分に発揮していきたいです。そして、試合内容より優勝という結果だけにこだわって、最終的に金メダルを取って帰ってきたいと思います。

岡野 選んでいただいた自覚をしっかり持って、優勝に向かってしっかりやっていきたいと思います。

笹川 国際大会に関われることは今後の人生でそうないことなので、この機会を大事に、アジア一という形で終われるように全力で戦いたいです。

――ライバルである韓国、台湾の分析は?

石井監督 そんなに分析もできていないのが現状です。韓国はプロの1軍選手ですから、昨年の韓国のチーム以上にパワーがあると思います。そのパワーが実際どういうものなのかは現地で確認しないといけません。台湾もプロアマの混合ですから、スピードとパワーは実際間近で確認しないと、どういう対策を打てるかは分からないのが現状です。ざっくりと言ってパワーとスピードはあるので、それを現地で確認して、もう一度対策を練りながら戦っていきたいです。

――トップチームなどが国際大会に出場する中で、社会人代表が出るこのアジア大会の位置づけは?

石井監督 今回のアジア大会は40競技あるなかで、すべてが今度の2020年東京五輪へ向けての準備というか、予行練習という位置づけにあります。野球については東京五輪ではどういうメンバーになるかは推測のとおりなんですが、ただ、東京五輪へつながるような野球をわれわれがやることによって、当然日本の中でも野球が盛り上がるし、世界に対しても野球の良さを伝えられると思っています。もちろん、東京五輪を意識しながら、われわれの目指す野球を重ねていきたいと思います。

――野球になじみの薄いインドネシアでの戦いに対策はあるか?

佐藤 グラウンド状況は日本とはまったく違う環境にあると思いますので、その中でいかに適応していくかが問われる大会になると思います。向こうに行ってから何日間か練習できるので、その中でそういう情報をいち早く全員で共有して戦っていかなければいけないと思っています。

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