生田監督「ハイレベルな投手陣」と自信 侍ジャパン大学日本代表24名が決定
選手の宿舎での生活もチェック
侍ジャパン大学日本代表の指揮を執る生田監督。「ハイレベル」と高く評価する投手陣で日米大学野球、ハーレム・ベースボールウィークの優勝を目指す 【スポーツナビ】
全国の大学から50名が揃った今回の選考合宿。大学日本代表の指揮を執る生田勉監督(亜細亜大)は「今までとは違う野球の技術以外にも、いろいろな情報からの総合判断で選手を選考した」と24名の選出理由を語った。今年はノックや紅白戦の実技だけではなく、野球の動作解析を研究している筑波大・川村卓監督をスタッフに加えて、投手ならストレートや変化球の回転軸、打者ならスイングスピードを測量するなど科学的データも導入した。
また、「海外では長距離バス移動や慣れない食事と日ごろ経験していないことを経験しなければならない。メンタルがタフな選手が必要」(生田監督)と、宿舎では50項目に及ぶアンケートで海外での適応能力を調査。それ以外にも日ごろ接することのないメンバーとの生活の中で食事量が減っていないか、夜の空いている時間の使い方はどうしているか、など宿舎での生活をチェックした。
打線の中心は主将を任された辰己
3年連続日本代表に選出された立命館大・辰己。主将にも任命され、「日本の勝利には彼にがんばってもらわないと」と生田監督も絶大な信頼を寄せる 【スポーツナビ】
近年にないハイレベルな投手陣が揃ったことで、紅白戦4試合で合計11得点となかなか打線がなかなかつながらなかった。しかし、侍ジャパン大学日本代表スタッフはバットを振る力自体は、昨年のメンバーより上と高い評価をしている。
打線の中心となるのは、今年のプロ野球ドラフト会議の上位指名候補でもある辰己。「走攻守3拍子すべてにおいてダントツで抜けている選手。彼にがんばってもらわないと日本の勝利がないというぐらいの期待を持てる選手」と生田監督も絶大な信頼を寄せる。辰己が1番か、3番か。直前まで辰己の調子を見極めつつ、オーダーを考えるという。辰己が1番の場合は、今春の東都リーグ戦で5本塁打を放った長打力を持つ亜細亜大・頓宮裕真(4年/岡山理大付高)を4番に据える。
過去、日本は21回アメリカで開催された日米大学野球で、優勝は2007年の1回のみ。生田監督は6月28日から30日の直前合宿で「学生とたくさんコミュニケーションを取っていい人間関係を築いて大会に臨みたい」とチームワークをさらに高める。そして、「どうしてもアメリカで優勝したい気持ちが強い」とアメリカ開催での日米大学野球2度目の優勝、ハーレム・ベースボールウィークでの国際大会優勝を目指す。
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