バンスを使えばアプローチのミス激減 プロのスイング、ここを真似すべし!【P・ミケルソン編】

吉田洋一郎

【Getty Images】

悲願の“キャリアグランドスラム”へ挑戦

ミケルソンのショートゲームのうまさを使えば、アプローチのミス激減! 【Getty Images】

 今季の海外男子ゴルフメジャー第2戦、第117回全米オープン(現地時間6月15日〜18日)が米国ウィスコンシン州エリンにあるエリンヒルズにて開催される。

 日本からは松山英樹、谷原秀人、池田勇太、小平智、今平周吾、宮里優作が現時点で出場権を獲得している。

 日本ではメジャーと言えば「マスターズ」が一番人気だが、米国人にとって最も親しみを感じるメジャー競技は全米オープンだろう。

「この試合は母国のナショナルオープン。勝ちたい気持ちが強い」

 全米オープンのタイトルを獲得することで、キャリアグランドスラムを達成するフィル・ミケルソン(米国)はこの試合への強い想いを持つ。

 その強すぎる想いがプレッシャーとなったのか、ミケルソンは全米オープンでは過去6度の2位を記録し、未だタイトルを獲得していない。4大メジャーのうち、マスターズ(2004年、06年、10年)、全英オープン(13年)、全米プロ(05)は制しているが、全米オープンだけは何度も苦汁をなめてきた。

 全米オープン前の米国テレビ番組ではミケルソンがキャリアグランドスラムを達成できるかで盛り上がる。全米から集まる観客たちは米国を象徴するプレーヤー、ミケルソンを熱烈に応援することだろう。

ミケルソンのロブショットのコツ

 ミケルソンといえばショートゲーム。特にウェッジを使ったアプローチショットのコントロールは天才的だ。その中でも何度も観客を魅了してきたアプローチの技がロブショットだ。ボールをふわりと浮かせ、グリーン上でぴたりと止めるこの技は非常に難易度が高い。



 身長2メートル近いショートゲームコーチを1メートル先に立たせ、その頭上を越えるロブショットを放ったり、右足上がり(右利きなら左足上がり)の傾斜地から後ろボールを飛ばしたりと、ロブショットによる難易度の高いトリックショットをいとも簡単にやってのける。

 ミケルソンの得意技、ロブショットのコツはウェッジのソール部分の出っ張った部分であるバンスを使うことだ。

 このバンスをインパクトで接地することでクラブヘッドが地面を滑り、フェースにボールが乗って高い球が打てるのだ。

 アプローチで最悪なミス、それはトップだ。ボールを上げたい心理からすくい打つようなフォームとなる。トップをしてしまうと奥のバンカーに入るなど大けがにつながることが多い。

 そのためトップするよりも、ある程度ミスを計算できるダフりの方がケガは少ない。

 ミスをダフリ一つに絞るためには、ミケルソンのロブショットのようにバンスを滑らせることがポイントになる。バンスを使うことで多少ダフっても大きなミスにはならないため、積極的に地面を削ることができ、トップとダフリ両方のミスが減るようになる。ボールの少し手前を打つ気持ちでスイングすると、バンスが滑ってちょうど良いインパクトになるだろう。

 トップに悩まされているゴルファーは、バンスを滑らせたアプローチを試してみてはどうだろうか。

※この記事は2017年6月2日にスポーツナビで配信した記事を再掲載したものです
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著者プロフィール

シングルプレーヤーを目標達成に導くゴルフスイングコンサルタント。世界で最も有名なゴルフインストラクター、デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回ゴルフ先進国アメリカやヨーロッパに渡り、PGAツアー選手を指導する一流インストラクターに直接学ぶなど、心技体のゴルフ最新理論に関する情報収集と研究活動を行っている。実際に教えを受けた著名ゴルフインストラクターの数は100名を超える。監修した書籍「ゴルフのきほん」は30,000部のロングセラー。ゴルフ雑誌、スポーツ新聞にて連載を3つ持ち、世界のゴルフティーチングに関する情報発信を行っている

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