バンスを使えばアプローチのミス激減 プロのスイング、ここを真似すべし!【P・ミケルソン編】
【Getty Images】
悲願の“キャリアグランドスラム”へ挑戦
ミケルソンのショートゲームのうまさを使えば、アプローチのミス激減! 【Getty Images】
日本からは松山英樹、谷原秀人、池田勇太、小平智、今平周吾、宮里優作が現時点で出場権を獲得している。
日本ではメジャーと言えば「マスターズ」が一番人気だが、米国人にとって最も親しみを感じるメジャー競技は全米オープンだろう。
「この試合は母国のナショナルオープン。勝ちたい気持ちが強い」
全米オープンのタイトルを獲得することで、キャリアグランドスラムを達成するフィル・ミケルソン(米国)はこの試合への強い想いを持つ。
その強すぎる想いがプレッシャーとなったのか、ミケルソンは全米オープンでは過去6度の2位を記録し、未だタイトルを獲得していない。4大メジャーのうち、マスターズ(2004年、06年、10年)、全英オープン(13年)、全米プロ(05)は制しているが、全米オープンだけは何度も苦汁をなめてきた。
全米オープン前の米国テレビ番組ではミケルソンがキャリアグランドスラムを達成できるかで盛り上がる。全米から集まる観客たちは米国を象徴するプレーヤー、ミケルソンを熱烈に応援することだろう。
ミケルソンのロブショットのコツ
身長2メートル近いショートゲームコーチを1メートル先に立たせ、その頭上を越えるロブショットを放ったり、右足上がり(右利きなら左足上がり)の傾斜地から後ろボールを飛ばしたりと、ロブショットによる難易度の高いトリックショットをいとも簡単にやってのける。
ミケルソンの得意技、ロブショットのコツはウェッジのソール部分の出っ張った部分であるバンスを使うことだ。
このバンスをインパクトで接地することでクラブヘッドが地面を滑り、フェースにボールが乗って高い球が打てるのだ。
アプローチで最悪なミス、それはトップだ。ボールを上げたい心理からすくい打つようなフォームとなる。トップをしてしまうと奥のバンカーに入るなど大けがにつながることが多い。
そのためトップするよりも、ある程度ミスを計算できるダフりの方がケガは少ない。
ミスをダフリ一つに絞るためには、ミケルソンのロブショットのようにバンスを滑らせることがポイントになる。バンスを使うことで多少ダフっても大きなミスにはならないため、積極的に地面を削ることができ、トップとダフリ両方のミスが減るようになる。ボールの少し手前を打つ気持ちでスイングすると、バンスが滑ってちょうど良いインパクトになるだろう。
トップに悩まされているゴルファーは、バンスを滑らせたアプローチを試してみてはどうだろうか。
※この記事は2017年6月2日にスポーツナビで配信した記事を再掲載したものです
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