宇野昌磨「今季最も大事な試合」 全日本フィギュア前日選手コメント

スポーツナビ

宮原知子(関西大)

「今回はしっかり結果を出すことが大事」と、宮原は4年前との気持ちの違いを語った 【坂本清】

「いつもとは少し違った気持ち」

 滑らない日をつくり、しっかり休養できたので、オフの日を交えながら練習できました。ファイナルの次の日を1日休んで、月曜日もう一回1日休みました。ファイナルの後は移動する日をオフにしたのですが、とにかく体を休めて、温泉に行ったりしました。(全日本に向けての気持ちは)今年はケガもあったのですが、すごく順調にここまでこられました。ケガの間に頑張ってきたものをしっかり見せたいと思う気持ちが強くて、いつもとは少し違った気持ちで会場に入りました。

(4年前の全日本と今回は気持ち的に違う部分はあるか?)4年前は上位にいけたらラッキーだなとか、そういう気持ちだったのですが、今回はしっかり結果を出すというのが大事なので、そういう気持ちも4年前と比べると増えてきました。(ケガをする前とした後で変わった部分は)去年の映像と比べると、体も少し大きくなっているので、あとは自分の感覚的にもスピードを出せるようになっていたりします。そういう良さをしっかり出せるように頑張りたいなと思ってます。

樋口新葉(日本橋女学館高)

GPファイナルでは最下位の6位に終わった樋口。その悔しさをぶつけると意気込んだ 【坂本清】

「ファイナルの悔しさをぶつける」

(ファイナルが終わってからの練習は)とにかくいつもどおりにできるようにというのと、いつも試合を想定して緊張感を持つことを意識してきました。(ファイナルは)すごく悔しかったので、それをこの試合にぶつけられるように、悔いの残らないような練習をしてきました。

(この全日本に向けてあらためてこうしようと決めてきたことは)いつも大事な試合でミスをしてしまうことが多くて、ファイナルでもそのような結果になってしまいました。今回の全日本は1年の中で一番大事にしてきた試合なので、本当に悔いの残らないようにやることを毎日考えて練習していました。

(ジャンプの調子は)ファイナルのときも、良くはなかったですけど、やはり気持ち的にダメになってしまったので、今回は落ち着いて自分のことだけに集中することを意識してやっていきたいなと思っていますし、悪くないと思います。

三原舞依(シスメックス)

GPシリーズでは不本意な結果だった三原だが、今大会については「明るい表情で試合を迎えられる」と笑顔を見せた 【坂本清】

「明るい表情で試合を迎えられる」

(フランス杯のあと、ものすごく練習をすると誓っていたが)誓いを言葉に出したので、それを裏切らないように、いろいろ考えることもたくさんあったのですが、一番考えないといけないのは、スケートに戻ってこられたという喜びでした。それをあらためて考え直して、演技に自分の気持ちを出していけるようにしようとしました。GPシリーズのときのような暗い表情じゃなくて、明るい表情で試合を迎えられると思います。

(全日本までどう過ごしたのか?)フランス杯が終わってから今考えてみると、あっという間だったなというくらい、やらなければならないことがたくさんあったので、一日一日を大切にしてここまでこられたかなと思います。

(ショートプログラムは今季苦戦しているが)苦戦していると自分の中でとらえないようにしています。タンゴの曲をもらったときに、どういうふうに大人の表現ができるようになるかなとわくわくした気持ちがあったのをしっかり思い出すようにしています。GPシリーズの2戦はあまり良くなかったですけど、ステップのレベル4が取れたり、表現の面で評価をいただけたり、少しずつ成長していると思いますし、表現の面とジャンプにしっかりフォーカスして毎日練習してきました。

本田真凜(関西大中・高スケート部)

新しい衣装で試合に臨む本田。「羽ばたけるように頑張る」と力を込めた 【坂本清】

「今回は結果をすごく求めている」

 自分の納得いくような練習が1カ月間できたんじゃないかなと思います。(特にこだわったのは)ジャンプをメインにして、スピンも練習時間をひと枠分増やして、自分なりに頑張りました。(新しい衣装だが)ショートの衣装を二つ作りたいなと思っていたので今作ってもらっているのですが、昨日届いて今日着てみました。

(衣装のコンセプトは)背中にさりげなく金色の鳥がいるんですけど、この衣装は自分でデザインして、全部生地とかも選ばせてもらって、初めて自分で全部デザインした衣装です。(金色の鳥に込めた思いは)羽ばたけるようにですね。頑張ります(笑)。

(五輪が懸かった全日本で演技する心境は)4年前は次の平昌五輪の代表争い加わりたいなという気持ちで見ていたので、4年たって長いようなあっという間のような感じなんですけど、この舞台に立てるからには自分の目標としている五輪を目指していきたいなと思います。(演技構成は)フリーがちょっと変わります。後半に全部コンビネーションを入れたいなと思っています。

(あまり好きではないスピンの練習を増やしたのは?)自分の人生の中でも大きな課題が待っていると思うので、後悔のないように練習ができればいいなと思っていたし、頑張りました(笑)。今回は自分の中で結果をすごく求めていて、自分のためにもそうなのですが、家族のために、応援してくださる人のために、気持ちを込めて滑りたいなと思います。

坂本花織(シスメックス)

「パーフェクトな演技ができたら」

 スケートアメリカで、自分としてはすごく良い演技ができました。そこから全日本まで良い印象を、というのは期間が長かったので大変だったのですが、安定感はそのままで、スピンとかの取りこぼしがないように練習しました。まったく取りこぼしのないパーフェクトな演技ができたらいいなと思います。

(今季は試合が多くなっているが、体力面は)シーズンの最初から今季は長くなるなと思っていたのですが、8試合がけっこう淡々と終わってしまいました。でも最初の方は「今季これはあかんわ」と思っていたんですけど、だいぶ試合を積み重ねて気持ち的にも試合に慣れてきたし、安定もしてきて、やっと自分を取り戻せてきたなと思いました。

本郷理華(邦和スポーツランド)

「練習してきたことを出し切るだけ」

 氷の感覚をつかむことを一番にやっていたのですが、だいぶ良い感じに滑ることができたかなと思います。(重点的に練習してきたことは)GPシリーズが終わってからは、ジャンプの回転不足をないようにすること、隙のないプログラムになるように細かいところまで練習をしました。やれることはしっかりやってこられたと思うので、あとはそれを試合でしっかりできるように、集中して頑張りたいと思います。

(2枠の五輪代表が懸かる大会だが)自分の今できることを出し切れるように、試合で自分の納得する演技ができるように、ということを一番に考えてやってきました。結果が付いてくればすごくうれしいですけど、練習してきたことを出し切るだけだと思うので、それに集中してやりたいと思います。

白岩優奈(関西大KFSC)

「そんなに深く考えずに自分の演技を」

 GPシリーズでは2試合とも後半最後に二つミスが続いていたので、最後まで自分のジャンプのリズムを体にたたき込むという練習をしてきました。(今回の全日本は五輪が懸かっているが)もちろん五輪も世界選手権も四大陸も出たいと思っていますけど、試合をやってみないと自分の実力も分からない。出場したい気持ちはあるんですけど、そんなに深く考えることはなく、自分の演技に集中したいなと思っています。

(今の自分の状態は)練習では調子が良くなってきています。表現も今までいろいろ研究したり、教えていただいたので、それを少しでも出せるようにしたいなと思います。

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