鮮烈5馬身デビュー、エリスライト★7つ 宝塚勝ちの姉マリアライトを超える逸材?
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
全姉マリアライトを超える逸材? エリスライト
余裕の5馬身差でデビュー戦を制したエリスライト 【撮影:日刊ゲンダイ】
エリスライト 牝 馬体重:432kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:蛯名 厩舎:(美) 久保田
生産: ノーザンファーム
馬主: キャロットファーム
父:ディープインパクト
母:クリソプレーズ(エルコンドルパサー)
スタートはモッサリ。7頭立てという少頭数のレースを中団やや後ろで待機し、勝負所で外から進出を開始すると、直線入口では既に先頭に躍り出ていた。そのまま後続を置き去りにし、坂上からは流して5馬身差の圧勝。ラスト2Fも11秒3−11秒4と速く、上がり3F34秒1という数字は2位よりも1秒以上速い。初戦のインパクトで言えば全姉マリアライトよりも上だろう。
馬体診断
430キロ台の小柄な馬体は全姉マリアライトと似通っている。その全姉が420キロでデビューして宝塚記念制覇時が438キロだから、成長の余地は十分。全体のシルエットはコンパクトだが、決して線が細いという訳ではなく、筋肉量はしっかりと確保されている。脚元の造りを見た感じでは、やや渋った馬場にも対応できそう。2000m〜2400m辺りが守備範囲。
血統診断
母は中央で3勝だが、全弟アロンダイトはジャパンカップダートを勝利。半姉タンザナイトからは皐月賞3着のダンビュライト、孫世代にブラックスピネル(東京新聞杯)がいる。何より、本馬の兄姉達が錚々たる顔ぶれ。父ゴールドアリュールの半兄クリソライトはジャパンダートダービーなど、交流重賞で大活躍。全姉マリアライトはエリザベス女王杯と宝塚記念を勝ち、半兄リアファルも神戸新聞杯を勝ち菊花賞で3着に入っている。全姉同様、芝の中距離路線が主戦場だが、完成時期はやや遅くなるかもしれない。
馬券の狙い目→間に合えばオークス戦線だが、秋華賞やエリザベス女王杯など、本格化するであろう3歳秋以降のほうが期待大。