現在は中央だけでなく、地方の交流重賞でも予想を公開しているあやちゃん。予想をするうえで、中央と地方で異なる点、気を付けている点を聞くと、こう答えてくれた。

「難しい質問ですね〜。まだまだ地方は今年から見始めたって感じなので、私がまだつかみきれていないのですが、中央より堅く収まる傾向が強いので、少ない点数でしっかり当てることを大事にしていますね。ですので、券種も自然と連複系よりも連単系が多くなります。あと中央の馬が出てきたときは、毎週見てきた今までのイメージがすごく役に立っていますね。中央の重賞だと何度走ってもダメだったのに、地方競馬だと別馬のように走るお馬さんがいるじゃないですか？　予想を始めたときは、その記憶に邪魔されて絶対1着はないと思ったのに、勝たれたりして悔しい思いを何度もしました。盛岡のクラスターCで勝ったブルドックボスは本当にそんな感じで、地方に行って火が付いたって感じたんです。地方に転厩して初めてのレースとなった前走は1番人気だったけど、58キロと1000mが合わない印象でしたし、去年2着のこのコースなら条件も良くなっているし、最内枠も克服しているから勝負になる！　って。それで1着に固定したら、勝ってくれて3連単を当てることができました。競馬って見続けることが大事なんだな〜って思うんですけど、だからこそ『競馬歴の長いおじさんには勝てないな』と考えたりもします」

　では、いよいよ今回の話の核心に迫ることにしよう。9日（月）に行われるダートの交流重賞、マイルCS南部杯。コパノリッキーやゴールドドリームなど、ダートの一線級マイラーが集う予定だが、ノリにノッている彼女が現段階で考えている予想とは……。

「私の注目馬はカフジテイクです。私は過去のレースを見るのが大好きなんですが、この馬のレースって、女のコなら誰でも“カッコイイ”と思えるくらい豪快な直線一気のレースが魅力。今年の根岸Sなんて、1番人気で『こんなレースするんだ〜』ってビックリしたのを覚えています。そのあと3戦して、一度も勝てていないんですが、それぞれのレースどれもに、私のなかでは『まさか……』というのがあったんです。フェブラリーSは直前で騎手が変わってしまったにも関わらず最後方から直線だけで、“まさか”3着まで追い込んでくると思わなかったし、ゴドルフィンマイルも重馬場で、その日は逃げ馬ばっかり勝っていたのに、外国の人も“まさか”と思った（だろう）5着。プロキオンSも帰国初戦だから苦しいだろうな〜って予想していたのに、“まさか”の2着と好走しました。そして今回、初めての地方遠征ということで先行力のない、この馬には不利だと思われているんですが、地方の重賞は能力差が激しいだけに、前半から力のない馬は脱落するイメージがあります。いつも16頭立てとかで直線大外を回らされているのに比べて、今回はコーナーで少し外を回すだけで良いのは有利。いつもより先頭との距離は変わらなくても、通過順位は上にいると思うので、鬼脚で前を一気に抜き去ってくれると思います。強敵は、距離が短くなるモーニンかな」

　と、自分なりに過去のレースを分析し、しっかりとした見解を披露してくれた。中央、地方を問わず、とにかく毎週的中することを目指している、というあやちゃん。モデル＋グラビアイドルがモグラ女子なら、予想家＋グラビアアイドルのヨグラ女子第1号は川崎あや？　クビレは細いのに、ツキが太〜い……そんな彼女に乗ってみてはいかがだろうか。

川崎あや
1991年生まれのグラビアアイドル。約2年前、ネット動画でMCをしていたときに、番組関係者の紹介で某指数予想家と対面。研究好きの性格から競馬の魅力にどっぷりハマり、予想家の指導のもとで馬券力を磨く。わずか3か月後には馬単16万馬券を的中するなど早々に馬券センスを発揮し、昨年の馬券収支は回収率135%。今では暇さえあればYOU TUBEで過去のレースをチェックし、自分で構築した馬券術の確認作業をしている。完璧主義者がゆえに、これまで『競馬が得意』と公言していなかったが、満を持してウマい馬券で予想家デビューした。