逆境サトノダイヤモンド凱旋門賞勝算は? 最強の天才少女エネイブルが立ちはだかる

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エネイブル1強、トレヴの再来なるか

今年最も強いと評判の3歳牝馬エネイブル(左)。キングジョージでは古馬を圧倒した 【写真:Getty Images】

 一方、ライバル馬の存在にも触れなくてはならない。今年は何をおいてもこの1頭の3歳牝馬の名前を覚えておいてほしい。それが英国のエネイブル。デビューから7戦6勝3着1回。初GI制覇となった英オークスから前走のヨークシャーオークスまでG1を4連勝中の“天才少女”だ。

 しかも、その中身が凄い。

 牝馬同士の戦いだけでなく、凱旋門賞とならぶ芝2400メートル最高峰レースの1つであるキングジョージVI世&クイーンエリザベスステークスで欧州トップ牡馬をまるで問題にせず圧勝。3歳牝馬にして早くも欧州ナンバーワンホースにまで躍り出たのだ。ルメールも「彼女が今年最も強い馬」と警戒を強めており、また、3歳馬が好成績を挙げている過去の傾向からもブックメーカー各社は軒並みエネイブルを2倍前後の断然1番人気に支持している。言い換えれば今年の凱旋門賞の下馬評は「エネイブル1強」と言っていい。

エネイブルとコンビを組むのは日本でもおなじみの名手デットーリだ 【写真:Getty Images】

 近年で世界を震撼させた3歳の怪物牝馬で思い出すのが、2013年&14年の凱旋門賞を連覇したトレヴだ。オルフェーヴルを5馬身ちぎった圧巻のパフォーマンスで強く記憶に残っている日本の競馬ファンも多いことだろう。エネイブルはそのトレヴの再来、そして再現となるか――サトノダイヤモンドにとっては強大なライバルとなるが、競馬ファンとしては希代の名牝となりうる素質を秘めたエネイブルのパフォーマンスにもぜひ注目してほしい。ちなみに鞍上は日本でもおなじみ、名手ランフランコ・デットーリが務める。

世界を股にかけるGI6勝馬ハイランドリール(手前)も強敵の1頭 【写真:Getty Images】

 他にも欧州からは、昨年のキングジョージ覇者で米ブリーダーズカップ・ターフ、香港ヴァーズも勝利している国際派のG1・6勝馬ハイラインドリール、フォワ賞でサトノダイヤモンドを破ったドイツのG1馬チンギスシークレットが有力候補だろう。

 これら世界を代表する強豪ホースを相手に挑むサトノダイヤモンド、サトノノブレスの日本馬2頭。日本競馬界、そして日本の競馬ファンが待ち望んだ初の凱旋門賞制覇は今年こそ成し遂げられるか。

今年も凱旋門賞の馬券を発売

 なお、昨年同様に今年の凱旋門賞も日本で馬券が発売される。発売方法はJRAのインターネット投票(対象会員は「即PAT」及び「A-PAT」)に限定され、「単勝」「複勝」「ワイド」「馬連」「馬単」「3連複」「3連単」の7式別を発売。日本時間の10月1日(日)午前10時から発走時刻(日本時間23時05分予定)の4分前まで発売しているので、すでにインターネット会員の方はもちろん、今まで競馬場・WINSオンリーだったファンもこれを機会にインターネット会員に登録し、ぜひ海外競馬の馬券を楽しんでいただきたい。

 そして、サトノダイヤモンド、サトノノブレスの馬券を買って応援し、日本馬初の凱旋門賞制覇の快挙を後押ししよう! そして観戦だけではなく、馬券を買う興奮も合わせて世界最高峰の競馬の醍醐味を味わおう!

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