「ハキームは弟みたいなもの」 サニブラウンが切磋琢磨するトップ選手達

及川彩子

メダルを狙う女子選手も

女子100メートルで銅メダルを獲得したシパーズ。200メートルでは連覇を狙う 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 大会3日目の6日はチームメートの一人、オランダのダフネ・シパーズが女子100メートルで銅メダルを獲得。最後は体を前のめりに倒し、4位を0秒02差に抑えて3位に食い込んだ。同じ練習をしてきた仲間のメダルは、他選手にとっても刺激になり、自信になっているはずだ。
 そのシパーズは15年北京世界陸上の200メートル金メダリストで、今大会では連覇を狙う。「銅メダルが取れてうれしい」と話していたが、負けず嫌いの性格のシパーズなだけに闘志が湧いていることだろう。

 女子幅跳びに出場する北京世界陸上の金メダルのティアナ・バートレッタ(米国)、銀メダルのシャラ・プロクター(イギリス)の二人もサニブラウンの練習パートナーだ。
 オランダの選手達も個人、そしてリレー競技で出場する。100メートルハードルにはショローナ・バッカーが、男子400メートルリレーにはオランダの2選手、そしてイギリスのアダム・ジェミリと、3選手が出場予定。サニブラウンと同じ組で戦う可能性もある。オランダは女子400メートルリレーと1600メートルリレーにチームを送り、400メートルリレーには一緒に練習する女子3選手が出場する。
 バートレッタはこう話す。「同じ練習をしてきたんだから、絶対に大丈夫。自分を信じて戦うだけ」。

 着ているユニフォームは違っても、目指す頂は同じ。世界陸上では、サニブラウン選手のチームメート達にもぜひ注目してほしい。

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著者プロフィール

米国、ニューヨーク在住スポーツライター。五輪スポーツを中心に取材活動を行っている。(Twitter: @AyakoOikawa)

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