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残り2試合は4校ともに総力戦
春の大学野球日本一の行方は!?

4強中3校はシード校

昨秋まで4季連続全国大会準決勝敗退と勝ち切れない上武大。今春こそ2013年以来の全国制覇を目指す
昨秋まで4季連続全国大会準決勝敗退と勝ち切れない上武大。今春こそ2013年以来の全国制覇を目指す【写真は共同】

 春の大学日本一を決める第66回全日本大学野球選手権も残すは準決勝、決勝の2日間(10日・11日/神宮球場)のみ。まずは4強の各チームの勝ち上がりから整理していきたい。


■上武大

2回戦:5対4 福井工業大(延長10回タイブレーク)

準々決勝:11対4 和歌山大(7回コールド)


■国際武道大

2回戦:5対3 中部大

準々決勝:8対2 九州産業大


■東海大北海道

1回戦:7対2 東洋大

2回戦:4対3 桐蔭横浜大

準々決勝:4対2 岐阜経済大


■立教大

2回戦:6対2 富士大

準々決勝:4対3 天理大(延長10回タイブレーク)


 4強の中で3チームはシードされていたため、2回戦からの登場。東海大北海道だけは1回戦から3試合を勝ち上がった。各チームに共通するのは準々決勝で、初戦で先発した“エース”を温存できたことだ。「選手権はトーナメントなので、先を考えた戦い方はできない。まずは目の前の試合」と各チームの監督が声をそろえるだけに、準決勝は休養できたエースの先発が予想される。

上武大vs.国際武道大はエース対決

国際武道大打線では6番・磯網が打率5割超と当たっている
国際武道大打線では6番・磯網が打率5割超と当たっている【写真は共同】

 準決勝第1試合は上武大・宮川哲(4年/東海大山形)と国際武道大・伊藤将司(3年/横浜)の投げ合いか。宮川哲は初戦の福井工業大戦で7回8安打2失点。5回にバント安打で揺さぶられた影響からか、7回につかまったが、しっかりとゲームをつくった印象が残る。球数が100球だったことと、中3日空けられたアドバンテージを生かしたい。


 大学日本代表に選出されている伊藤将は初戦の中部大戦で6回途中まで投げて3安打2失点。7三振を奪い、失点は野選と犠飛で、タイムリーは浴びていない。ベースカバーの際に打者走者と交錯して右足小指を踏まれたことは気がかりではあるが、球数が85で終わっており、スタミナ的には問題ないだろう。


 打者に目を向けると、上武大は3番の鳥巣誉議(4年/久留米商)が9打数5安打3打点。一方の国際武道大は6番・磯網栄登(2年/東海大相模)が9打数5安打2打点、9番・赤木陸哉(2年/作新学院)は8打数5安打と当たっている。この選手たちが準決勝以降も好調を持続できるかがポイントになってきそうだ。

「振れている」東海大北海道打線

1年・赤尾(右)ら3人が本塁打を放っている東海大北海道。初戦で優勝候補の東洋大を破り、勢いに乗っている
1年・赤尾(右)ら3人が本塁打を放っている東海大北海道。初戦で優勝候補の東洋大を破り、勢いに乗っている【写真は共同】

 準決勝第2試合は東海大北海道と立教大の対戦。東海大北海道は1回戦で東洋大に完勝して勢いに乗った。2試合で先発した太田将貴(4年/駒大苫小牧)、3試合連続でリリーフの徳橋颯野(2年/武修館)と継投のパターンがしっかりしている。総投球数205の徳橋の疲労度がやや気になるだけに、太田ができるだけ長いイニングを投げたいところだ。


 打線は今川優馬(3年/東海大四)、新井章太(4年/北海道大谷室蘭)、赤尾光祐(1年/東海大相模)と3人が本塁打を放っていて、スタメン全員が1安打以上を記録。立教大の溝口智成監督も「振れている印象」と警戒している。

本塁打で流れを変えている立教大

2試合連続逆転勝ちで4強に駒を進めた立教大。1回戦では指名打者の大東が本塁打を放ち、勝利へつなげた
2試合連続逆転勝ちで4強に駒を進めた立教大。1回戦では指名打者の大東が本塁打を放ち、勝利へつなげた【写真は共同】

 対する立教大は2試合連続で終盤に逆転勝ち。特に初戦の富士大戦では大東孝輔(4年/長良)、準々決勝の天理大戦では山根佑太(4年/浦和学院)と本塁打で流れを変えたのが印象的だ。こちらもスタメン9人中、8人が安打を放っており、好投手に苦しみながらも、打線全体で好機を逃さない戦いぶりを見せている。エースの田中誠也(2年/大阪桐蔭)は初戦で5安打2失点、10奪三振で完投した。溝口監督が「2点を取られた6回以外は良かった」と信頼を寄せる左腕は中1日でどんなピッチングを見せるか。


 4強中、優勝経験があるのは上武大と立教大の2チーム。ただ、上武大は昨秋まで4季連続で全国大会準決勝敗退が続いており、立教大は59年前に優勝したのが最後だ。初の決勝進出を狙う国際武道大と東海大北海道も残り2試合を勝ち切る力は十分にあると感じられる。それだけに、優勝経験というのがアドバンテージになるとは思えない。残り2試合、各チームとも総力戦になるだろう。優勝するのはどのチームか!?

松倉雄太
松倉雄太
 1980年12月5日生まれ。小学校時代はリトルリーグでプレーしていたが、中学時代からは野球観戦に没頭。極端な言い方をすれば、野球を観戦するためならば、どこへでも行ってしまう。2004年からスポーツライターとなり、野球雑誌『ホームラン』などに寄稿している。また、2005年からはABCテレビ『速報甲子園への道』のリサーチャーとしても活動中。

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