春の大学野球日本一の行方は!? 残り2試合は4校ともに総力戦
4強中3校はシード校
昨秋まで4季連続全国大会準決勝敗退と勝ち切れない上武大。今春こそ2013年以来の全国制覇を目指す 【写真は共同】
■上武大
2回戦:5対4 福井工業大(延長10回タイブレーク)
準々決勝:11対4 和歌山大(7回コールド)
■国際武道大
2回戦:5対3 中部大
準々決勝:8対2 九州産業大
■東海大北海道
1回戦:7対2 東洋大
2回戦:4対3 桐蔭横浜大
準々決勝:4対2 岐阜経済大
■立教大
2回戦:6対2 富士大
準々決勝:4対3 天理大(延長10回タイブレーク)
4強の中で3チームはシードされていたため、2回戦からの登場。東海大北海道だけは1回戦から3試合を勝ち上がった。各チームに共通するのは準々決勝で、初戦で先発した“エース”を温存できたことだ。「選手権はトーナメントなので、先を考えた戦い方はできない。まずは目の前の試合」と各チームの監督が声をそろえるだけに、準決勝は休養できたエースの先発が予想される。
上武大vs.国際武道大はエース対決
国際武道大打線では6番・磯網が打率5割超と当たっている 【写真は共同】
大学日本代表に選出されている伊藤将は初戦の中部大戦で6回途中まで投げて3安打2失点。7三振を奪い、失点は野選と犠飛で、タイムリーは浴びていない。ベースカバーの際に打者走者と交錯して右足小指を踏まれたことは気がかりではあるが、球数が85で終わっており、スタミナ的には問題ないだろう。
打者に目を向けると、上武大は3番の鳥巣誉議(4年/久留米商)が9打数5安打3打点。一方の国際武道大は6番・磯網栄登(2年/東海大相模)が9打数5安打2打点、9番・赤木陸哉(2年/作新学院)は8打数5安打と当たっている。この選手たちが準決勝以降も好調を持続できるかがポイントになってきそうだ。
「振れている」東海大北海道打線
1年・赤尾(右)ら3人が本塁打を放っている東海大北海道。初戦で優勝候補の東洋大を破り、勢いに乗っている 【写真は共同】
打線は今川優馬(3年/東海大四)、新井章太(4年/北海道大谷室蘭)、赤尾光祐(1年/東海大相模)と3人が本塁打を放っていて、スタメン全員が1安打以上を記録。立教大の溝口智成監督も「振れている印象」と警戒している。
本塁打で流れを変えている立教大
2試合連続逆転勝ちで4強に駒を進めた立教大。1回戦では指名打者の大東が本塁打を放ち、勝利へつなげた 【写真は共同】
4強中、優勝経験があるのは上武大と立教大の2チーム。ただ、上武大は昨秋まで4季連続で全国大会準決勝敗退が続いており、立教大は59年前に優勝したのが最後だ。初の決勝進出を狙う国際武道大と東海大北海道も残り2試合を勝ち切る力は十分にあると感じられる。それだけに、優勝経験というのがアドバンテージになるとは思えない。残り2試合、各チームとも総力戦になるだろう。優勝するのはどのチームか!?
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