【DDT】竹下が「プロレスの未来」を見せるKO-D王座奪取 東京ドーム“路上プロレス”決定で高木社長が引退撤回

高木裕美

武藤と飯伏が戦国武将に扮して初対決

武藤、飯伏、秋山ら豪華トップレスラーが戦国武将に扮して熱いバトル 【写真:前島康人】

「信長の野望」「三國志」シリーズなど、数々の歴史シミュレーションゲームを手がけた名プロデューサー、シブサワ・コウさんの35周年を記念した「信長の野望〜俺たちの戦国〜」戦国武将マッチでは、高木三四郎<豊臣秀吉>&武藤敬司<武田信玄>&木高イサミ<真田幸村>組vs飯伏幸太<織田信長>&秋山準<上杉謙信>&関本大介<柴田勝家>組という顔合わせで、豪華トップレスラーが戦国武将に扮して熱いバトルを繰り広げた。

飯伏のフェニックススプラッシュ炸裂

「織田信長」に扮した飯伏は甲冑姿で大暴れ 【写真:前島康人】

 7年前に同所で2日間に渡って開催された「戦国武将祭り」同様、選手たちは甲冑などをまとったまま戦闘開始。高木はイスで築城した一夜城をアピールするも、自分が激突してわずか2分で落城。飯伏は初対決となる武藤にムーンサルトアタックを繰り出すと、武藤もイサミと共にサンドイッチ式シャイニングウィザードを炸裂。飯伏が高木を抱え、そこに関本が組み付いて眉山。
 歴史上でもリング上でもライバルである武藤信玄と秋山謙信は、秋山が刀を抜いて斬りかかるも、武藤も手にした軍配で刀を受け止め、秋山のエクスプロイダーに武藤もシャイニングウィザードで対抗。混戦の中、飯伏が高木にミドルキック、オーバーヘッドキック、パワーボムからのフェニックススプラッシュで終止符を打った。

「路上プロレスin東京ドーム」の開催が決定

一度は引退を決意した高木社長だが、東京ドーム“路上プロレス”決定で一転引退を撤回 【写真:前島康人】

 試合後、高木は「DDTも大きくなった。もう思い残すことはない」と、突如、引退を表明。15周年記念大会となった12年8.18日本武道館大会のデジャブに、観客も半信半疑となる中、高木は「5年前に言った“ある場所”で“ある選手”と戦いたい」という悔いは残しながらも、10カウントゴングを要請するが、ゴングの途中で、“ある場所”東京ドームから使用許可が出たため、その場で引退を撤回。日時は不明ながら「路上プロレスin東京ドーム」の開催が決定し、「まだまだDDTを大きくする」と、観客と共にファイヤーポーズで気合を入れた。

ディーノが世界配信ギリギリの下ネタ対決制す

ジョーイ・ライアンとの生放送&世界配信に耐えられるギリギリの下ネタ対決を制した男色ディーノ 【写真:前島康人】

「20年のエンタメ集大成!ワールドワイド世界一ヤバいヤツ決定戦」と銘打たれた男色ディーノvs.ジョーイ・ライアンの一戦は、生放送&世界配信に耐えられるギリギリの下ネタ対決に。ドナルド・トランプ米大統領に扮したスーパー・ササダンゴ・マシンによるインターナショナル・パワーポイントや、四カ国の男の尻が四方から突き出される異様な光景など、もはや放送コード的にアウトな展開が続く中、男の股間&尻のエキスを凝縮したロリポップを口に含んだジョーイが、ディーノの男色ドライバーに撃沈。最後の一線は越えない範囲で、何とか試合を乗り切った。

南キャン・山ちゃんの肛門が再び爆破

またも肛門爆破のエジキになった南海キャンディーズ・山里亮太さん 【写真:前島康人】

 おまけにアイアンマン王座まで獲得したディーノは、上機嫌で花道を退場。だが、実はこの試合には南海キャンディーズ・山里亮太さんの肛門爆破もかけられており、すっかり忘れ去られてしまった山ちゃんは、14年8.17両国国技館大会に続き、またも肛門爆破のエジキに。ロケット花火を肛門に突き立てられ、尻が黒コゲとなった山ちゃんだが、名誉の負傷となった肛門に軟膏を塗りたくり、尻を押さえながらも「DDTの20周年を祝福するためなら、僕の肛門ぐらい、いくらでもくれてやりますよ!」と男気を見せた。

高山と大山がドン・フライ戦ばり殴り合い

プロレス初挑戦の大山は高山とドン・フライ戦ばりの殴り合い 【写真:前島康人】

 元総合格闘家の大山峻護が42歳で挑んだプロレスチャレンジマッチでは、高山善廣&ディック東郷組に完敗するも、試合後、高山がその健闘をたたえた。
 大山はかつてPRIDEなどのリングで活躍。15年前、02年6月23日に同所で開催された「PRIDE.21」のメインイベントで、高山がドン・フライと格闘技史に残る壮絶な殴り合いをしたその日に、第5試合でヘンゾ・グレイシーと対戦していたのが大山だった。

 試合前の会見では大山を「前座」扱いしていた高山は、序盤戦で大山を花道へ連れ出すと、東郷がイスで殴打。いきなりプロレスの洗礼を浴びた大山は、ヒザ蹴り、大外刈り、払い腰などを繰り出すも、東郷が強烈な垂直落下式ブレーンバスター。さらに高山が肩車で担ぎ上げ、ダブルインパクトをお見舞いすると、15年前のドン・フライ戦を彷彿とさせる顔面の殴り合いから、高山がニーリフト、エベレストジャーマンで完勝。試合後も高山と大山は互いに顔面を張り合うと、高山が大山を抱きしめ、その奮闘を評価した。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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