ヤンキースタジアムで井川慶を探す旅 カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』
スイート席が並ぶVIPなエリアへ
ピカピカの床に輝く伝統のNYマーク 【カネシゲタカシ】
窓の向こうに見える野球場は旧ヤンキースタジアムの跡地。イガワくんの汗と涙はあそこに!? 【カネシゲタカシ】
A・ロッドはある。K・イガワはない… 【カネシゲタカシ】
ぞろぞろと進みます 【カネシゲタカシ】
調べてみたところ、一室あたりのお値段は年間契約だとウン千万円だったりするとか。ここは見学ツアーでもない限り、おいそれと立ち入ることができないエリアのようです。
思わぬところで遭遇した井川の痕跡
壁の写真を眺めつつぼんやりと歩いていると、同じくツアー参加者である日本人男性ふたりが31番のドアの前で会話している声が聞こえてきました。
「ちゃんとイチローの名前があるね」
「本当だ」
ん、どういうこと? そう思いつつ彼らが会話するドアの前まで行きました。するとそこには「YANKEES WHO HAVE WORN THE UNIFORM NUMBER 31」と書かれたプレートが。
これは……! 【カネシゲタカシ】
待てよ。ということは29番のドアの前には……!?
僕はあわてて来た廊下を駆け戻りました。
急いで29番のドアへ 【カネシゲタカシ】
慌てて撮影したのでブレています。すみません 【カネシゲタカシ】
背番号29は個性派左腕以外にも…
人気選手の背番号の部屋はみんなで取り合いとかするんだろうか。銭湯の靴箱みたいに 【カネシゲタカシ】
井川投手の魅力のひとつは度を超えたマイペースさ。その性格は、早急な結果を求めるヤンキースとは水と油の相性だったと言わざるを得ません。それでもマイナー時代の彼が心なしか楽しそうだったのは、幸か不幸かそのマイペースさのおかげでしょう。
個性派左腕がYANKEEだった証、しっかりとこの目に焼き付けました。
そしてよく見ると見覚えのある名前がもうひとつ。イガワさんの次の次に29番を背負ったのは元埼玉西武のコーディ・ランサム内野手だったのです。
日本での成績はさっぱりでも応援歌のインパクトだけで今なお語り継がれる稀有な助っ人外国人・ランサム。ヤンキース時代は故障のアレックス・ロドリゲスに代わって開幕スタメンを勝ち取るも、ほどなく自身も故障離脱するというトンチキぷりを見せていたとか。
ヤンキースの29番は、ちょっとしたオモシロ背番号なのかもしれません。
松井秀喜選手の写真はばっちりありました! 【カネシゲタカシ】
新しさと伝統が同居したスタジアム
青空と芝のコントラストが気持ちいい。ちなみにツアー参加直前にオフィシャルショップで買ったジャンパーを着ています 【カネシゲタカシ】
ツアー後はふたたびオフィシャルショップへ 【カネシゲタカシ】
マー君のグッズは常に良い位置に飾られていました 【カネシゲタカシ】
ちなみにスタジアムからの帰り道、駅近くにある非オフィシャルのヤンキース・グッズショップに立ち寄った際、中南米系と思われる店員さんが笑顔で話かけてきました。
「コレ? コレイル? マツーイ、タナーカ…」
われわれを日本人とみたうえでの熱心な売り込み。そこで僕からも話しかけてみました。
「ドゥユノウ、ケイ・イガワ?」
すると店員さんは答えます。
「ケイ・イガワ……イエス。(少し間を置いて)マツーイ、タナーカ…」
強引に話を戻す彼を見てなんとなく申し訳ない気持ちになり「ソーリー」と言いつつ店を出ました。野球があれば世界はひとつ。共有できる気まずさもひとつ。また来るぜ、ヤンキースタジアム!