主力ローテに異変!? ジャパンCを読む データでは推しづらいキタサンブラック

JRA-VANデータラボ

強豪揃った府中2400m決戦!

 今週のG1はジャパンカップ。このレースに外国馬の出走予定が3頭というのは寂しいところだが、日本馬はキタサンブラック、ゴールドアクター、リアルスティール、ディーマジェスティなどの強豪たちが揃い、今年も予想をするのが楽しみなレースとなりそうだ。東京芝2400mのゴールを先頭で駆け抜ける馬はどの馬か、過去10年の結果から有力と思われる馬を探してみたい。

 データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

【表1】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は人気別成績。過去10年、3着以内に入れなかった1番人気は2頭のみで、うち1頭は外国馬のデインドリーム。つまり、1番人気で3着以内に入れなかった日本馬は1頭のみということになる。その1頭、14年のジェンティルドンナも馬券圏内にあと一歩の4着には来ていることを思えば、1番人気が日本馬なら信頼性はかなり高いと考えていい。2〜5番人気からも勝ち馬が出ており、特に3頭が勝っている4番人気は要注意。7番人気までは連対例があり、複勝率20.0%以上となっていることからも、このあたりまでは好走の可能性が十分にありそうだ。ただし、08年に9番人気のスクリーンヒーローが勝った例こそあるものの、8番人気以下になると激走はあまり期待できないかもしれない。

枠番別成績

【表2】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は枠番別成績。2、3枠が各2勝、1、3枠の複勝率がいずれも31.6%でトップというところを見る限り、全体としては内枠が有利という印象がある。ただし、大外の8枠も2勝2着3回で、連対数でいえば最多となっている点には注意したい。8枠で1〜3番人気に支持された馬に限れば【1.2.0.1】と苦にしておらず、ほかにも08年9番人気1着のスクリーンヒーロー、11年6番人気2着のトーセンジョーダンと、ダークホースの好走例もある。スクリーンヒーローは4角5番手、トーセンジョーダンも4角3番手だったことを考慮すれば、先行力のある馬なら8枠の人気薄を狙ってみる手もありそうだ。

年齢別成績

【表3】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は年齢別成績。過去10年で6勝を挙げ、勝率、連対率、複勝率、単勝回収率の4項目でベストの数値を記録した4歳の成績が最も優秀となっている。また、複勝率ベースでは3歳と5歳の数値も大きな差はなく、3着以内に入る可能性は十分。しかし、6歳や7歳以上になると好走率が大幅に下がってしまう。4歳を中心に、3歳と5歳を絡めていくのが基本線といえる。

牡牝別成績

【表4】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は牡牝別の成績で、セン馬は牡馬に含めている。過去10年で牡馬5勝、牝馬5勝と互角の星を挙げており、牡馬混合G1のなかでは際立って牝馬が健闘している点がジャパンCの大きな特徴となっている。好走率や回収率も牝馬のほうがハッキリと高く、牝馬というだけでプラス評価を与えていいぐらいかもしれない。

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