箱根ランナーと走る!月2回「YAGI練」のススメ でら子が行く、ランニングクラブ探訪 vol.2

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この日は男女9名が参加。会員の年齢層は20歳代〜50歳代と幅広い 【スポーツナビDo】

「仲間で走るのは楽しそうだな、ひとりで練習するのはさびしいな……」という、市民ランナーあるあるな気持ちを埋めるために(?)始まった不定期連載。前回は、居酒屋“かば”を目指して走るランニングクラブ「コカイブツラン」を紹介しましたが、今回は“やぎ”です。……と言っても紙をむしゃむしゃ食べる方ではありません。6月に駅伝の名門・旭化成を退社しプロランナーに転向した八木勇樹選手が主催する「YAGI RUNNING TEAM(以下、YRT)」です。八木選手といえば、高校時代から世代トップを走り、早稲田大時代には主将として大学駅伝(出雲、全日本、箱根)3冠に貢献した実力者。YRTは7月にスタートしたばかりの新しいランニングチームで、絶賛会員募集中とのこと。箱根ファン(つまりは私)の心を、これでもかとくすぐるこの事実……。「取材でもそうでなくても、参加させてください!」と、鼻息荒く練習会へレッツゴー!

練習は都内で週2回行われており、学生時代に強豪校で練習を積んできたランナーたちがペーサーを担当しています。YRTのモットーは、「トップ選手のノウハウやトレーニング方法を市民ランナーへ」。参加者も、正しいトレーニングを受けたいという意識の高い人が多いそうです。
 お邪魔したのは月2回、土曜朝に駒沢オリンピック公園で行われる通称「YAGI練」の日。市民ランナー9名に加えて、早稲田大時代に八木選手とともに主力として活躍した三田裕介さんがペーサーとして参加しました。この日は“最強の市民ランナー” 川内優輝選手や、駅伝の強豪・明治大の選手も練習しており(20キロ走を行ったそうです)、駒沢公園はトップランナー大集結の様相。こんな中で走れるだけでもなんだかドキドキします。

 この日のメニューは、ペースごとにグループ分けして10〜20キロを走るペース走。八木選手は自身の練習のため別メニューでしたが、「集団で走るので、お互い助け合いながら、ペースを維持して走ってみましょう」とのアドバイスが送られました。

ところが、慣れた様子でストレッチをする参加者の皆さんは見るからに速そう。だんだん不安になる私。女性スタッフにおそるおそる「私、遅いんですけど……」伝えると、「大丈夫ですよ! レースを控えている方用のゆっくりペースのグループに入ってください」とのことで、ホッと一安心。YRTではインターバル、ロング走とさまざまな練習が行われますが、参加者のレベルに合わせた指導を心がけているそう。これなら初心者でも心配無用です。

 1キロ5分、5分30秒、6分の3グループに分かれ、いざ練習開始! 私は6分のグループで、父&中学3年生の親子ペアと、今回が初参加という会社員の女性と4人で、1周約2.1キロの周回コースを走ります。

みんなで協力しながらペースメーク。年齢も職業もバラバラですが、速く走れるようになりたい気持ちは一緒 【スポーツナビDo】

三田さん(前列左、白Tシャツ)の声かけを受けてもうひと踏ん張り! 【スポーツナビDo】

「元選手によるランニングクラブはいくつかあるけれど、YRTは現役選手から教われるのが魅力。各自でアップして終わったら各自で帰る。ダラダラやらないのも良いですね」とは、この日参加した44歳の高嶋治仁さん。教わるコーチ陣は豪華でも、決して敷居が高くないのがYRTのいいところ。八木選手も「これから走り始める初心者の方から本格的に記録を狙いたい人まで、それぞれの目標を達成できるようにサポートします!」とのこと。興味のある方は今の走力にかかわらず、まずはYRTの門戸をたたいてみるが吉、ですよ!

 YRTの皆さん、ありがとうございました!


(取材・文:小野寺彩乃/スポーツナビ)


※「でら子が行く、ランニングクラブ探訪」とは
「スポーツナビ」唯一の“(ちょっと)走れる編集者”でら子が、さまざまなランニングクラブの練習に参加し、魅力を発見する不定期連載。著者は、陸上とはまったく無縁な音楽一筋(だいたいUKロック)の学生時代を経て、気づけば市民ランナー歴7年目。フルマラソンPB:3時間58分9秒。次のレースは12月の「はだの丹沢水無川マラソン」。
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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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