凱旋門賞の有力馬、力関係を徹底解説 6連勝中のポストポンドが中心
3歳牝馬レフトハンドが見逃せない
注目度は今ひとつなものの、データから見逃せないのがレフトハンド。前走ヴェルメイユ賞組は最近10年で最多の4頭が凱旋門賞を制し、同馬の場合はポストポンドより斤量も5kg軽い。シャンティイでは前走の他に仏オークス2着の好走歴があり、当時は内から馬群を割って多頭数への対応力も示している。前記の有力馬に対して後方からの競馬になりそうだが、気楽に一発狙っていける立場なのは幸いだ。
昨年3着ニューベイは展開の助けが欲しい
イスパーン賞では昨年の仏ダービー馬ニューベイも大敗。凱旋門賞3着の実績があり、イスパーン賞後の2戦で徐々に持ち直してきた感はあるものの、有利な3歳時より着順を上げられるかとなると疑問符が付く。同じく2年前の仏ダービー馬ザグレーギャッツビーは2年余り白星から遠ざかっている状態。最近は得意な良馬場を求めて予定変更を繰り返し、前走の英インターナショナルS(6着)から間隔が開いた。同じレースからでも、予定通り凱旋門賞直行のポストポンドとは調整過程に差がありそうなうえ、ニューベイともども本質的に2400mは長い。両馬とも持ち味の末脚を生かせるような展開の助けが欲しい。