『こち亀』の歴史は新井貴浩の歴史!? カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』
ベストナインには往年のスターがズラリ
ベストナインには昭和のプロ野球を代表するそうそうたるメンバーの名が 【イラスト:カネシゲタカシ】
同じ76年度まれの現役選手は?
サブロー(千葉ロッテ):76年6月1日生まれ
相川亮二(巨人):76年7月11日生まれ
川井貴志(東北楽天):76年9月16日生まれ
福原忍(阪神):76年12月28日生まれ
新井貴浩(広島):77年1月30日生まれ
多村仁志(中日):77年3月28日生まれ
サブローはすでに今シーズン限りでの引退を表明。『こち亀』とともに世に生まれ、『こち亀』とともに現役生活を終えることとなります。また福原忍にも戦力外という一部報道がありました。引退を選ぶのか、現役続行をめざすのか、注目が集まっています。
そんななか、新井貴浩だけは25年ぶりのリーグ優勝と打点王に向けてフル回転中。まるで両津勘吉のごとく元気です。
【イラスト:カネシゲタカシ】
『こち亀』との良き思い出
その後、僕が生まれて初めてアシスタントとして働いた某先生の現場で「『こち亀』でやってる」というアシさんと一緒になることがあったのですが、その作画能力の高さ、手の速さに度肝を抜かれた記憶があります。僕は「ああすごい人が来た。もう絵を描くのはこの人にまかせればいい」と心に決め、率先して部屋の掃除とか、買い出しとか、職場を盛り上げる雑談とか頑張ってたら、その現場を3日でクビになるというね……まあ、今では良い思い出です。
あと、僕の当時の作品は「代原」(代理原稿)という形でジャンプ休載作品(主にHUNTER○HUNTER)の代わりに載ることが多かったのですが、一度だけ『こち亀』のウラに僕の作品が来たことがあったんです。『こち亀』のオチのページ、それをめくると自分の名前、そして作品。これには心が震えました。世の中にそんな『少年ジャンプ』がたった1冊でもあることは、僕にとって誇りです。
秋本治先生、本当にお疲れ様でした。これからも時々両さんを描いてくださいね。そして新井貴浩先生、これからは時々ベイスターズ戦で手加減してくださいね。