銅メダルの星「今回が一番幸せな五輪」 200mバタフライ決勝後コメント

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泳ぎ切れて本当に幸せ

悔いは残したくないと、星は積極的な泳ぎで攻めた 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

(レースが終わった後、静かな雰囲気だったが何を思っていた?)今のレースも日本でたくさんの人が見てくれていて。母にレース前に連絡をもらって、前回の五輪の時もそうだったんですけれど、最後は普段あまり言われないような、初めて「私が奈津美の母で、奈津美のおかげでいろいろ経験させてもらって、すごく幸せだと思っているよ」ということを言ってくれました。とにかくそうやって言ってもらって、本当に自分の夢のために家族が協力してくれて、私の方が幸せ者だなと思ったので、タッチした時は本当にそれだけでした。泳ぎ切れて本当に幸せだなと思いました。

(頑張り屋だと思うが、なぜこんなに水泳を頑張ってこられたのか?)やっぱり水泳が本当に好きで、ずっと水泳を続けてきて、いろいろな先輩の活躍する姿を見て、五輪で金メダルを取りたいという目標ができて。それがだんだん自分だけのものではなくなって、家族も含めて、平井先生もそうですし、自分1人の目標ではないなというのを常に感じてやっていました。そういうところで、自分のためだけじゃなくて、支えてくれている、力を貸してくれている人のために頑張りたいという気持ちがあったからだと思います。

(3度出場した五輪はどんなものだった?)北京の時の記憶は今思い返してもはっきり出てこないくらい、多分緊張していたのだと思います。正直、メダルなどの具体的な目標もなかったので、何となく五輪の舞台に置かれて、「こんなところなんだ」ということだけをただ感じて終わってしまいました。ロンドンの時は、メダルを取りたいという気持ちが強くあって、その目標を達成できたのですが、やっぱり金メダルに届かなかった悔しさとかを感じました。今回は金メダルを目指してトレーニングをしてきて、そこに届かなかったのはあります。でも、今回が一番全部やり切って、銅メダルというものに対して本当に納得できていて、ここまで続られてよかったと感じているので、今回が一番幸せな五輪だなと思います。

(重圧から解放された今、最初にやりたいことは?)日本に帰るのも本当に久しぶりなので、まずは家族といろいろなことを話したいなと思いますね。あとは今日、父が誕生日なので、いつもそんなに頻繁に連絡を取り合ったり、母とやるようにするわけじゃないんですけれど、今日も見てくれていて、メダルをプレゼントできるのでよかったです。

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