あなたの「足腰力」は大丈夫!? PART3 運動不足だとすぐ衰える!平衡感覚チェック

茂田浩司

【Getty Images】

片足立ちで何秒間その場で静止できますか?

(写真1) 【茂田浩司】

 あなたがもし「最近、忙しくて運動不足……」と感じているなら、ぜひやってみていただきたいテストがあります。

 目を開けたままの片足立ちで、何秒間その場で静止していられますか?

 両手を左右に広げて、まっすぐに前を見て片足立ちをします。体がふらついても、上げた足が床や軸足に触れず、軸足の位置がずれなければOKです。

 さあ、やってみましょう。
「目を開けたままなら、5分でも10分でも大丈夫」

 そう思うかもしれませんが、実際に片足立ちをしてみてください。予想していたよりも体がグラグラと揺れてしまい、30秒も持たなかった、という人は意外に多いのではないでしょうか?

「もし、片足立ちで30秒間静止していられなければ、あなたの『足腰力』は相当衰えていますね」

 そう指摘するのは、元東京警察病院リハビリテーション室長、現メディカルクロッシングオフィス代表の野呂田秀夫氏(理学療法士、柔道整復師)である。

 「足腰力」とは「シャキシャキと軽快かつパワフルに歩き回ることの出来る足腰の力」のこと。野呂田氏はリハビリテーション指導を通して、70代、80代でも背筋がピンと伸びて若々しい人と、年々老け込む人の違いは「足腰力」だと痛感し「足腰力を鍛えて、生涯介護いらずの高齢者になりましょう」と呼び掛けてきた。

 そんな野呂田氏が最近気になるのが「30代、40代の足腰力の低下」。この片足立ちテストも「目を開いたままでやって貰いましょうか」と言い出したのは野呂田氏である。

「私が高齢者向けのセミナーでこのテストをする時は、目を閉じて<閉眼片足立ち>をしていただきます。だけど、最近の30代、40代は運動不足の人が多いでしょう。いきなり<閉眼>でやって貰うと、恐怖心でバランスを崩して転倒する恐れがあります。怪我をしたら大変ですから、まず<開眼>からやって貰いましょう」

 果たして、このテストからどんなことが分かるのか。
 30秒間静止していられなかった人は、どうすれば「足腰力」を鍛えられるのか。

 大好評の「足腰力」シリーズの第三弾をお送りします。

1/2ページ

著者プロフィール

情報誌の編集ライターを経て96年からフリー。99〜02年『ゴング格闘技』編集ライター。現在はプロレス・格闘技、お笑い、教育、健康、テレビ、政治など幅広く取材。「棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか」(企画・編集)、「終わりのない歌」(構成)等。「水道橋博士のメルマ旬報」連載中

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント