【ノア】潮崎が亡き三沢さんに捧げるGHC初防衛 ノア所属として復帰も杉浦の襲撃でダウン

高木裕美

KES返り討ちの「矢野丸藤」にみのるが挑戦表明

KESを返り討ちにしGHCタッグ初防衛に背憂いこうした「矢野丸藤」 【前島康人】

 セミファイナルのGHCタッグ選手権試合では、丸藤正道&矢野通の「矢野丸藤」が、前王者のランス・アーチャー&デイビー・ボーイ・スミスJr. 組を退け初防衛に成功。早くも鈴木みのる&飯塚高史組が「お宝を返してもらう」と次の挑戦者に名乗りを上げた。
 矢野丸藤とKESは、今年の4・21後楽園、5・4後楽園、5・28大阪と、この1か月半で3度も対戦し、王者組の2勝1敗。KESは大阪で敗れるまで実に10度の防衛に成功しており、この日もアーチャーがイスを振り下ろし、スミスがボディースラムを見舞うなど、息の合った連係で矢野に集中砲火。だが、矢野が同士打ちを誘い、連係攻撃を決めると、丸藤がアーチャーを場外へ落としてプランチャ。すかさず矢野が急所蹴りからスミスを逆さ押さえ込みでとらえ、3カウントを奪った。

みのる&飯塚組が「お宝を返してもらう」と次の挑戦者に名乗り 【前島康人】

「KESはもういいだろ」とリマッチを拒否した丸藤たちの前に現れたのは、首輪につながれた飯塚を連れたみのる。みのるは「そのお宝、オレのなんだよ」とタッグベルトに視線を向けると、「何、救世主ヅラしてここにいるんだ」と矢野を口撃。翌週の18日に行われる鈴木軍興行での6人タッグ戦に向け「ベルト持って来いよ」と呼びかけると、矢野も「あいつらは恥をかきに来ただけ。これから何回でも何万回でも恥をかかせます」と返り討ちを予告。「今日、ベルトを防衛したのは、矢野丸藤!」とポーズを決めた。

V3王者組に邪道外道が再挑戦をアピール

3WAYマッチを制しGHCジュニアタッグを制した桃の青春タッグに邪道&外道が再挑戦をアピール 【前島康人】

 3WAYマッチとして行われたGHCジュニアタッグ選手権試合では、原田大輔&小峠篤司の桃の青春タッグに、新日本プロレスの邪道&外道、鈴木軍のタイチ&TAKAみちのく組が挑戦。王者組が防衛に成功するも、試合後は邪道、外道組との通常のタッグマッチによる決着を呼びかけた。

「レェヴェルの違い」をアピールし、ノアと鈴木軍の抗争に割り込んできた邪道&外道は、さすが20年以上のキャリアと絆を存分にアピール。試合前のマイクではおしゃべりなTAKA&タイチに一言も発することを許さず、「黙ってコーナーで見とけ」と邪魔者扱いしてみせると、10分過ぎには、邪道がたぎってポーズを決めてから、クロスフェースオブJADOで小峠を捕獲。合体のスーパーパワーボムこそリバースされるも、今度は外道がレインメーカーポーズからレインメーカー式のナックル、外道クラッチ。誰もが3カウントを覚悟したが、タイチがレフェリーの足をを引っ張ってカウントを阻止。なおもリング上が混沌となる中、桃の青春タッグがTAKAへの合体キックから、原田の片山ジャーマン、小峠のキルスイッチとたたみかけて勝利を奪った。
 防衛に成功した2人は、並んで三沢さんの遺影に一礼。邪道&外道が再度挑戦をアピールしていたことに対し、「3WAYで勝ちも負けもしないのが一番屈辱。やってやりますよ」と、2対2の決着戦を呼びかけると、小峠も「原田が言うなら間違いない」と、これに同調した。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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