3強ではなく1強! 桜花賞の記者座談会 必勝態勢メジャーエンブレムに穴党も◎
3強ムードを打ち破る 穴馬はコレ
菅「陣営も“よく食べているので、体のことを心配せずに負荷を十分にかけた調整ができた”と言ってましたね」
小野智「戸崎圭騎手も“本番に向けてしっかり造ってくれる厩舎ですから、前走以上の状態でしょう”と言ってました。ただ“でも、前走の上位2頭は強いですよ”とも……」
中邑「僕はレッドアヴァンセを狙っています。同じチューリップ賞で8着と凡走して大きく人気を下げたわけですが、馬体減に加えて大外枠からスタートで後手。4角最後方のポジションから、力を出し切れなかっただけですから、流れに乗れれば差はないと思います」
坂倉「さっきは結論まで言えませんでしたが、僕も究極の上がり勝負という設定なら、この馬が面白いと思うんです。前走のロスについては、加えて直線入り口でも手綱を引くシーンもあって、それで上がり3ハロンは上位2頭とコンマ1秒しか違ってません。続けて同じ結果を生むような鞍上でもないですし、むしろ桜花賞での実績と経験を考えれば一番信頼できるジョッキーですからね」
瀬古「馬体は、追切り後発表で438キロ。当日の数字が気になるところですが、たとえ回復していなくても、追切りが軽かった前走時とは違って、今回はしっかりとやっていますから、中身が違うと思います。上位とは人気ほどの力差はないはずですし、ここまで評価を落とすのなら狙う価値はありますよね」
加茂「なんやかんや言うても、デンコウアンジュは断然人気の2歳女王に唯一の黒星をつけた馬。ここ2戦は一息やけど、大一番の大物喰いに期待したいところやな」
久光「ここ2戦は折り合いに尽きると見てもいいですし、GIの速い流れでピタリと折り合いが付けば、チューリップ賞上位2頭に負けず劣らずの決め手を発揮できるはずですよね」
目黒「ここへきて体質が強くなり、ハードな調教をしても回復が早くなったとのことで、デキに関しては申し分なさそうですね。ただ、“メジャーを負かした東京コースがいい”という陣営の声もあるので、買えるのはオークスで、かもしれませんが……」
守屋「ウインファビラスもチューリップ賞で10着と沈んで株を下げていますが、北海道の牧場→美浦近郊の牧場→トレセン、という経路での調整が思ったほど巧くは運ばなかったようですね。対して今回は“在厩調整で予定通り来れたし、阪神JFの時の状態にはあると思う”と、畠山吉師の表情は明るかったです。“3強”は確かに強いですが、メジャーを残る2強が早目に掴まえに行けば脚が上がる可能性だってありますし、松岡騎手も“一泡吹かせたい”と、意気込んでましたよ」
久光「急仕上げ感の強かった前走とは違って、調教の動きは明らかに良くなってますからね。どこまで本番で変われるか、ってとこでしょう」
デスク「なんだか穴馬もチューリップ賞組からしか声が挙がらないが、フィリーズレビュー組だって無視できんだろ」
福田「欲を言えばフィリーズレビューを勝ってほしかったアットザシーサイドやけど、ホンマはマイルの方がエエんとちゃいまっか。中1週が響いた阪神JFが、まんま力の差やないと思いますねん」
小桧山「前走にしても、仕掛けが遅れて脚を余す“らしい”騎乗ぶりに見えたし、本番で力を出し切れるようなら、チャンスは十分あるぞ」
広田「前走は休み明けで“試走”の意味合いも大きかったと思いますし、それで結果を残して権利も取れたんですから上々の内容でしょう。距離について陣営に聞いても“マイルにも対応可能”とのことですし、ハマれば一発ありますね」
小野智「そのフィリーズレビューで勝ったソルヴェイグは、逆に距離がどうかの感が否めませんよね。初めて乗る蛯名騎手も“本番までマイルを一度も使っていない馬だからね……”と、言葉を濁してました」
デスク「阪神JFでは3番人気で3着のブランボヌールも、ここまで評価が下がるとは思わなかったな」
福田「前走の結果には陣営も納得はしとらん様子やったけど、“阪神JFの内容からもっとやれていい”ちゅうコメントは貰っとるし、テン乗りの鞍上も人気がないから思い切った競馬ができるやろな。そやけど、スプリンターやった母の血が濃いんやないかとも思えるし、ベストは1200mかもしれんわな」