AJC杯、雪分からなくてボワラクテ 「競馬巴投げ!第114回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

がんばれ、藤懸ボワラクテ

[写真5]こちらは9歳フラガラッハ、右回りがどうか 【写真:乗峯栄一】

 そんなことで、まったく個人的なことです。「雪」と「競馬」と「泌尿器科」は結びついているのです。

 いつものように関西馬の調教写真しかないが、とりあえず写真の説明から。

[写真1]は昨年ダービー2着のサトノラーゼン。これは人気になるだろう。昨年ダービー週の撮影。

[写真2]は一昨年ダービー週の撮影で、そのダービーで9着だったスズカデヴィアス。その後、京都記念2着ぐらいしか目立つ成績がないが、どうだろうか。

[写真3]は一昨年の安田記念以来となるショウナンマイティ。昨年秋ぐらいから坂路でよく見かける。入念な調整がなされているようだ。鞍上は西原玲奈元騎手。昨年暮れの撮影。

[写真4]はクランモンタナ(前列手前)。これは古く、12年秋の撮影だが、明け7歳の今までコンスタントによく使われ、特に昨年暮れの中山ではいい走りを見せている。

[写真5]は明け9歳のフラガラッハ。これも撮影は12年7月と古いが、そこからよく走っていて、中京記念連覇など、敬服するほどよく走っている。特に左回りに強いイメージがあるが、今回の右回りはどうか。

[写真6]は藤懸貴志騎手である。藤懸貴志が自らの力もあって、オープンまで持ち上げてきたヤマニンボワラクテであるが、残念ながら馬の写真のストックがない。しかし藤懸貴志には何とか重賞を取ってもらいたい。この写真は10年の夏、まだ競馬学校在校中、栗東トレセン平田厩舎に実習に来ていた頃の撮影である。笑顔を絶やさず、おじさんの質問にも丁寧に一生懸命に答えるさわやか少年だった。がんばれ、藤懸ボアラクテ。

悪天候で前にいける脚質◎ヤマニンボワラクテ

[写真6]ヤマニンボアラクテで重賞初Vを狙う藤懸貴志、頑張れ! 【写真:乗峯栄一】

 で、予想だが、天候も馬場状態も人気も全然想像できなくて、非常に難解だ。こうなれば、いつもの応援こみでヤマニンボアラクテを推したい。オープン入り初戦でいきなりGIIを勝つという、それほどの馬だろうかという気もある。タイムも足りない気もする。準オープンでも惜敗が続いていた。しかし前走はほとんど持ったままの圧勝で、いまの状態の良さを表していた。それに何より、この悪天候が予想される中で、前にいける脚質、好位でじっとしていられる素直な性格がいい。何とか粘りをみせて欲しい。いけ、藤懸ボアラクテ!

 AJC杯、単(13)ボワラクテ千円。三連単(13)ボワラクテ頭固定、ヒモに(1)マイネルフロスト、(6)サトノラーゼン、(7)ショウナンバッハ、(4)ショウナンマイティ、(11)スーパームーン、(3)ディサイファの6頭。計30点各300円。総計1万円でいきます。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2016春の陣

<今週の1万円勝負(アメリカジョッキークラブカップ)>
単勝(13)ヤマニンボワラクテ×1,000円
3連単(13)ヤマニンボワラクテ1着軸固定→(1)(6)(7)(4)(11)(3)[30点]×300円=9,000円

<前回の結果(京都金杯)>
単勝(6)ミッキーラブソング×1,000円⇒ハズレ
3連単(6)ミッキーラブソング1着軸固定→(13)(11)(16)(10)(7)(12)[30点]×300円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
0円−10,000円=−10,000円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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