今年もサーフィンに乗れんのか!? にわか海の男が湘南に帰ってきた

芸部歩人

海が身近にある生活への憧れ

視線の向こうに望むのは江ノ島……湘南に帰ってきた! 【スポーツナビDo】

 今年もまず、小田急江ノ島線「鵠沼海岸」駅で待ち合わせをして海岸へ。スクールは8時半の開始だが、すでにひと乗り終えた人たちが、ボードを脇に抱えたり、自転車のサイドにボードをくくりつけた姿で行きかい、否が応にもサーフィン気分が上昇。この辺りは日本と別世界、異文化圏のように映り、「海が身近にある生活はいいだろうなぁ」と憧れを抱かせる。

眼前に広がる海、素足で踏む砂の心地よさ 【スポーツナビDo】

 去年はあいにくの曇天だったが、今年は懸念された雨も上がり、遠く江ノ島も見渡せて天気は上々。昨年より人出が多く、改めてサーフィン人口の多さに驚かされる。インストラクターの先生によれば、今日は波のコンディションがよいらしく、そういったことも影響しているのでは、とのこと。SNSの発達した現在は、そうした情報が容易に、そして早く入手できるのだという。

 今年も変わらずドーンと眼前に広がる海、素足で踏む砂の心地よさに自然を感じ、転地効果は十分。年1、2回の“なんちゃってサーファー”に過ぎない我が身も、それはそれで「そういえば去年は○○だったなぁ」なんて思い出がリフレインしてよいものです。ちょっとした心の旅路というか、中年になると日常を離れこうしてリフレッシュを図れるのが、何より有り難かったりします。

3本立て続けにテイクオフ成功!

女性リピーター2人といっしょにレッスン開始 【スポーツナビDo】

 さて、7:3から6:4の割合で女性が多いのがオッシュマンズ・サーフィンスクールの特徴ですが、今年もその傾向は変わらず、女性リピーターのお二人と3人組となりレッスン開始。去年は初心者でしたが、今年は経験者組に入ったので、準備運動を済ますとさっそく波に乗っていきます。

幸先よく1本目から波に乗れた! 【スポーツナビDo】

 地上では大きく頼もしいボードも、海に浮かべると何だか頼りなさが感じられるもの。“こんな揺れるのに乗れるのか?”と一瞬頭をよぎりますが、そういえば去年も同じことを感じたものです。でも、そう言いながらも結局ボードに立つことができたし、そう思うと不安は縮まります。やはり人間、経験がものを言うのです。

 昨年、波乗り姿を動画撮影してもらい、視線が足元に落ちることでバランスが悪くなるのを指摘してもらっていたので、目を海岸の方へ向けるよう意識します。するとアラ不思議、幸先よく1本目から乗れただけでなく、3本立て続けに立ててしまえたから我ながらビックリ。

しみったれた心境の中年にもつかの間の夢見心地を与えてくれる、それがサーフィン 【スポーツナビDo】

 大抵のことが思ったようにいかず、しみったれた心境で中年となったので、上手くできて何だか違和感ありましたが、そんな私にも束の間の夢見心地を与えてくれ、サーフィンいいものです。

 先生曰く、波の振動を足腰でしっかり抑えて立つには体幹が大事とのことで、昨年バク転クラスを取材で訪れて以来、取り組んでいた倒立やブリッジといった補強が功を奏したのかもしれません(そうは言っても、たまにやったぐらいでしたが……)。

 取材で身体能力を上げる男、芸部歩人。

去年以上に波乗り成就、爽快感

“にわか海の男”芸部歩人(右)、来年の再訪を誓う 【スポーツナビDo】

 それはさておき、その後も先生が乗りやすい波を的確に見極めてくれたので、去年以上に波乗り成就、爽快感を味わうことができスクールは終了。自分自身の波を見る目もいくらか養われてきた気がしました。
 夏のイメージが強いサーフィンですが、愛好者はより長いスパンで楽しんでおり、オッシュマンズのサーフィンスクールもまだまだ継続開催中。これから本格的に始めたい人はもちろん、一度サーフィン体験してみたいという人にも楽しさが味わえうってつけで、完全に味を占めた“にわか海の男”も再訪を誓ったのでした。

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著者プロフィール

げいぶ・あると。体験系取材を中心に活動し、「2代目スポーツ冒険家」を自称する40代目前ライター。名前は映画『クリフハンガー』の主人公ゲイブ・ウォーカーから

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