おうちにあるもので具だくさん味噌汁 体が喜ぶ22時スープ(1)

村山彩

味噌汁一品でも「一汁三菜」を意識

 日本人にとって一番身近な料理のひとつである味噌汁は、調味料の味噌自体が植物性たんぱく質などさまざまな栄養素を含んでおり、手軽にできて栄養価の高い優れもののスープです。

 味噌汁の具としては、22時に食べても消化のよいもの、日持ちがする野菜、家で常備できる食材を中心に選びました。味噌汁一品でも「一汁三菜」(主食、汁物、おかず3品=主菜1品+副菜2品)を意識しています。

 生命を維持する三大栄養素「炭水化物(糖質、食物繊維)」「タンパク質」「脂質」のうち、ジャガイモは脳と身体のガソリンとなる「糖質」を含むご飯の代わりとなります。消化もよく日持ちしますので、家に常備しておくといいですね。さらに、2日続けて飲むことも考慮し、今回は煮崩れしにくいメークインを使用しました。野菜は大きめに切って、よく噛んで食べていただくのがいいですね。

【村山彩】

 身体を作る「タンパク質」は豆腐から摂取。肉や魚ですと、もたれる場合もありますので、植物性タンパク質、その中でも消化・吸収をよくするために脂質の低い絹豆腐を選びました。豆腐は常備しておくと重宝しますが、コンビニなどで購入できるのも便利ですね。

 野菜は日持ちのする人参と、乾物の切り干し大根をチョイス。人参は消化が良く、抗酸化作用のβカロテンも多く含んでいます。きのこ・海草類からは、手に入りやすい乾物のワカメを使用しました。これで「糖質」「タンパク質」「野菜」「きのこ・海草類」をクリアしたことになります。

事前の準備とひと手間でさらに美味しく

 これに、さらにひと手間を加えると、料理がより美味しくなります。日持ちのするすりごまは、するとより消化がよくなります。薬味の細ネギは、買った時に一気に切って冷凍しておくと便利ですね。出汁は、時間のある時に濃厚出汁を製氷皿などで作り、使用時は水を加えると手軽に準備できます。

 また、具材は同じでも、味噌の種類を変えるだけでも味にバリエーションが出ます。お好みで何種類か味噌を常備して、楽しんでいただくのもいいですね。忙しい時は味噌玉に茹で時間の短い食材を入れてもいいと思います。じゃがいもがない場合は、ご飯(冷凍でも)を一緒に食べてもいいですし、味噌汁に完全栄養食の卵を落とすのも手ですね。

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著者プロフィール

食欲コンサルタント、日本初のアスリートフードマイスター、野菜ソムリエ。2012年7月、館山トライアスロン総合優勝。2014年 ironman 70.3 台湾エイジ優勝 。現役トライアスリートとしての知識と経験を生かし、プロアスリートやアマチュアランナーへ食事指導と運動指導を行っている。そのほか、テレビ、雑誌、ラジオ、イベントを通じてランニングと食事についての幅広い活動を行う。13年12月に『あなたは半年前に食べたものでできている』、15年2月に『あなたは半年前に食べたものでできている 実践編』(ともにサンマーク出版)を上梓

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