自分を知り、日常生活をよりよく変える 第13回「心のヨガ」

村上華子

体によいエネルギーが巡れば、思考も好転する

【Getty Images】

 心身のコンディションが心地よければ、見える世界も明るく輝くように、ヨガでは「心身一如」の精神、心と体は本来ひとつながりと考えます。

 そこで、気持ちが揺れやすい人、いつでも怒りが渦巻いている人、何かに我慢して自分を押し殺して生きている人……こうした自分の心のクセに気がついたら、まずは、ゆったりと安定した姿勢で座り、大地に根差す雄大な木をイメージしながら、のんびり腹式呼吸してみましょう。ヨガマットの上で、手足を大きく伸ばすようダイナミックなヨガポーズをして、自分を内側から解放してみるのもいいでしょう。体が伸び伸びと快適で、全身によいエネルギー(気)が巡れば、思考もかならず好転します。
 また、心身を解放しながら、“聞く耳を持った状態”で自分を客観視することで、心のクセや、傾向に応じた自分自身の操縦方法を見つける手立てになるでしょう。ヨガマットの上にいる時間は自分のために使う時間です。誰に遠慮することなく、自分自身のために、すべての意識を使って、自分をいたわるように深く理解してあげましょう。

 このヨガコラムの連載を始めさせていただき、早1年を迎えました。来月からの新しいクールは、皆さんの日常により生かせるような、具体的なテーマを掲げながら、ヨガの魅力をお伝えできたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!

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著者プロフィール

ヨガインストラクター、ライター。2004年にヨガを始め、綿本彰氏のスクールで指導者としてのトレーニングを積む。仲間とともに設立したヨガスタジオ「HAS YOGA(ハスヨガ)」などで指導を行うほか、ヨガコラムの執筆など多方面で活躍。ヨガを通じ、人々の幸せの輪が広がることを願っている。2012年12月に第一子を出産後は、自身の経験を踏まえながらマタニティヨガの普及にも情熱を注ぐ

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